インフルエンザ脳症の赤ちゃんの症状は?原因と死亡確率は?

赤ちゃんがインフルエンザになったら、とっても心配です(´;ω;`)
お父さんお母さんは、夜も寝ずに看病していることでしょう。
インフルエンザで一番怖いのが、インフルエンザ脳症ですよね。
赤ちゃんのインフルエンザ脳症の症状や原因など気になることについてご紹介します。

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インフルエンザ脳症 赤ちゃんはどんな症状がでるの?

赤ちゃんは具合が悪いことや体調がおかしいことを自分で伝えることができないので、お父さんお母さんがしっかりと様子を観察してあげることが必要です。

一般的なインフルエンザ脳症の症状は

・38度~39度の高熱
・頭痛、下痢、嘔吐
・けいれん、ひきつけ
・脱力や手足のまひ
・呼吸困難
・奇声や異常な興奮
・意識障害

ですが、赤ちゃんが相手だとよくわからないこともありますよね。
どんなふうに観察したらいいのかというポイントをお知らせします。

けいれんが続いたり、何度も起きる場合にはすぐに病院に行きましょう。
インフルエンザにかかっていればいつもよりも元気はないと思いますが、うとうとしがちで名前を呼んだり、体をゆすったりしても反応が鈍かったり、ほとんど反応がないといった「意識の障害」がでている時にも注意してください。
ただ単に寝ぼけているのかもしれないので、区別する必要があります。症状がどんどん進むようでしたら要注意です。
さらに、いつもよりも体がだらんとしているのに気づくかもしれません。
また、いつもよりも甲高い奇声をあげたり興奮状態が続いている時もインフルエンザ脳症の症状の可能性があります。

こういった症状が現れている場合には、すぐに病院を受診することをお勧めします。
インフルエンザ脳症は、神経症状が出るまでの時間が、熱が出てから数時間~1日と短いので、すぐに悪化しやすいです。
手遅れになると命にかかわる危険もありますので、お母さんお父さんの判断がとても重要なのです。

赤ちゃんのインフルエンザ脳症の原因は?

インフルエンザ脳症の原因は、インフルエンザの強い毒性から体を守る働きをする免疫システムが強烈なダメージを受けるためといわれています。
インフルエンザウイルスの影響で免疫システムがうまく働かなくなり、体のあちこちで免疫が過剰な反応をするようになります。

体内に侵入したウイルスを排除する物質をサイトカインといい、本来はインフルエンザなどのウイルスに感染すると、このサイトカインの働きで病気が治っていきます。
しかし、ある条件の下では、この働きが過剰になり、「インフルエンザ脳症」が発症します。
この過剰反応が起きてしまう条件について、はっきり解明されていません。
研究では乳幼児や日本人、東アジア人に起こりやすく、A香港型の流行時に多いということがわかっています。

インフルエンザ脳症は免疫システムの過剰反応なのでウイルスがないところでも反応が起こります。
そのため、脳にインフルエンザウイルスがいなくても、過剰反応が脳内で起こるとインフルエンザ脳症となります。

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赤ちゃんのインフルエンザ脳症 確率はどのくらい?

インフルエンザ脳症は6歳以下の小児に好発し、中でも1歳の幼児に最も多くみられる合併症です。

毎年100人から300人の小児が発症していますが死亡率は約8%と高く、命が助かっても後遺症が残る危険性のある疾病です。
インフルエンザ脳症を発症した場合、後遺症もなく回復するのは全体の約70%程度になり、なんらかの後遺症が残る場合が約25%と言われています。
かなりおそろしい病気ということがわかりますね・・・(´;ω;`)

残念ながら、インフルエンザにかかった場合、どのような時に脳症になるのか予測はできません。
インフルエンザ脳症は、神経症状が出るまでの期間が短く、発熱から数時間~わずか1日足らずのうちに重症になることがあります。
ただ、脳症は1才以下の赤ちゃんでは少ないです。
1才以下を6ヶ月未満乳児と6ヶ月~1才乳児とに分けてみると、

6ヶ月未満乳児では、インフルエンザにかかっても、軽症のことが多いです。母親からの免疫があるからとも言われていますが、これだけでは根拠に乏しく、説明しきれません。
おそらくあまり免疫力が強くないため、免疫が過剰に反応することもなく、脳症のような重症な合併症も見られないのではないかと考えられています。
6ヶ月~1才乳児では、インフルエンザ自体の症状は6ヶ月未満乳児よりは強く見られますし、大体1才以上の子と同じような症状に見えます。
ただ、脳症はあまり見られません。これも、免疫が弱いのが、かえって幸いしているのかもしれません。

つまり、1歳以下の赤ちゃんがインフルエンザ脳症になる確率は1歳児よりもずっと低いということがわかります。

それでも心配なら、生後6か月以降の赤ちゃんはインフルエンザの予防接種をすることもできます。
ただし、厚生労働省の新型インフルエンザ対策関連情報の資料によると1歳未満の赤ちゃんへの接種は推奨していません。
その理由は、1歳未満の赤ちゃんにインフルエンザの予防接種を受けさせても、免疫をつけることが難しいため、充分に効果が発揮されない可能性があるということがあります。
赤ちゃんのインフルエンザの感染予防は、家庭内にインフルエンザを持ち込まないようにするというのが一番です。
赤ちゃんがいる家族みんなが予防接種を行なうことで、赤ちゃんへの感染を予防することができます。
家族と相談の上で、赤ちゃんへの予防接種についてどうするか決めたらよいと思います。

まとめ

いかがでしたか?
赤ちゃんのインフルエンザ脳症の症状を抑えておいて、当てはまることがあったらすぐに病院を受診してくださいね。
ただ、1歳未満の赤ちゃんのインフルエンザ脳症はそれほど確率が高くないので、過剰な不安や心配をせずに、看病してくださいね。

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