インフルエンザは母乳から感染する?内服中授乳は控える?影響が心配

お母さんがインフルエンザになったら、体調が優れない中育児をしなければならないのが辛いとともに、赤ちゃんにもうつるんじゃないかと心配ですね(´・ω・`)
赤ちゃんに母乳をあげているお母さんは、母乳や直接授乳での感染がより心配だと思います。
お母さんがインフルエンザになってしまった時に、「授乳はどうしたらいいのか」「母乳は安全なのか」という疑問にお答えします。

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インフルエンザは母乳から感染する?

インフルエンザはインフルエンザウイルスが感染することによって起こります。
インフルエンザの感染経路は飛沫感染と空気感染です。
ウイルスを含む咳やくしゃみを健康な人が鼻や口から吸い込む事によって感染するのが飛沫感染。
ウイルスが付着したものを健康な人が触れて、鼻や目、口に触れることで感染するのが接触感染です。

インフルエンザウイルスは気道粘膜で増殖するので、血液の中に大量のウイルスが出現することはありません。
そのため、血液から作られている母乳中にたくさんのウイルスが出ることもないんです(*‘∀‘)
搾った母乳を飲ませて、そこから赤ちゃんにインフルエンザが感染したという報告もありませんので母乳から赤ちゃんにインフルエンザに感染するということはありません。
安心して母乳をあげてくださいね(*´▽`*)

インフルエンザの薬を飲んでいる間は母乳はあげない方がいいの?

病院でインフルエンザと診断されたら、インフルエンザのお薬が処方になるかもしれません。
インフルエンザのお薬を飲んでいる間は母乳をあげても大丈夫なのか、心配ですね。
インフルエンザのお薬を出してくれた先生から、「母乳はあげても大丈夫」、もしくは「母乳は中止するように」と言われたというお母さんもいるかもしれません。
インフルエンザのお薬については、同じお薬を処方されていても、受診した病院によってさまざまなことが言われるようです。
じゃあ「実際のところ、どうなんだろう?(;・∀・)」となりますよね?
世界的な水準でのお話をしますね。

現在日本で使用されている抗インフルエンザ薬には、大きく4つあります。
タミフル(一般名:オセルタミビル)とリレンザ(一般名:ザナミビル)、イナビル(一般名:ラニナミビル)、ラピアクタ(一般名:ペラミビル)ですね。
タミフルやリレンザなど、聞いたことがある名前もあると思います(*^▽^*)

そのうちリレンザ、イナビルは吸入薬で、体内に吸収される量は少なく、母乳中への移行はほとんどないと考えられますので、授乳中のお母さんに使用するのに適しているとされています。

また、タミフルも、内服した場合の血中の薬の濃度は低く、母乳中に移行したとしても、赤ちゃんへの影響はほとんどないと言われています。

ラピアクタは注射薬で、内服や吸入が難しい患者さんに適したお薬です。
授乳中のお母さんが使うことはあまりないと思いますが使った場合にも、赤ちゃんへの影響はほとんどないと言われています。

ということで、WHOやCDCをはじめとする多くの専門機関が「お母さんがインフルエンザに感染したり、抗インフルエンザ薬を使用したりする場合でも授乳を続けること」を推奨し、広く呼びかけています。
この見解がインフルエンザのお薬に対する世界的な水準です。
母乳から与えられる利益と母乳を通じて移行する薬剤の影響を天秤に掛けたとき、母乳の効果には計り知れないくらい大きなものがあると考えられているのです。


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それでもやっぱり抗インフルエンザ薬を飲む影響が心配なら?

もともとインフルエンザは健康な成人が罹患しても自然治癒する疾患です。
タミフルの効果は熱が出る期間を少し短縮させるだけと言われています。
ですから元々健康な授乳中の成人女性は、「抗インフルエンザ薬は内服せず、解熱剤などの一般的な薬剤だけを必要に応じて使用する」という選択もできます。
ただし、市販の風邪薬や解熱剤を飲むときは注意が必要です。成分によっては、合併症を引きおこすリスクがあるため、インフルエンザの発熱に対して使用できない薬もあります。
インフルエンザにかかったら、自然治癒で市販薬を使わず、病院を受診して医師から解熱剤などを処方してもらうことをおすすめします。

無理に内服をしなくても、4-5日で解熱し自然に治るため、不安な気持ちで無理に内服をする必要はありませんので家族や自分の体調と相談して決めて下さいね。

まとめ

いかがでしたか?
感染を心配して授乳を止める必要はないこと、母乳中の薬剤の影響も心配ないとされていることを知って安心してもらえたなら幸いです。
授乳や内服については母乳育児を続けることによって得られる水分・栄養・免疫その他のメリットを考え、お母さん自身の体調や家族の状況と相談して決めていけばよいと思います。
お母さんが一番赤ちゃんにとって一番いいと思う方法を選ぶことができたらよいですね

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