インフルエンザワクチンを予防接種で注射すると、副作用が出ることがあります。
例年はなんともないのに今年は腫れた！熱が出た！など、副作用はその年によって違うことも。
よくある症状から、気を付けた方がいい副作用までまとめましたので参考にしてくださいね。
インフルエンザの予防接種の副作用とは？
免疫をつけるためにワクチンを接種したとき、免疫がつく以外の反応がみられることがあります。
私たちは普段副作用と言うことが多いと思いますが、正しくはこれを副反応といいます。
ワクチン接種後の発熱等の副反応は、どうしてもある程度生じるのはやむを得ないものです。
これは、どのようにワクチンの製造技術が進化しても完全に避けることは出来ません(´；ω；`)
ワクチンは、感染症の原因となる細菌やウイルスの病原性を弱めたり、また、それらの毒素を無毒化したりしたものです。
ワクチンを接種するということは、ウィルス等の微生物そのもの、または、その一部を生体内に強制的に注入し、「異物」と認識させて免疫反応を呼び起こし、これによって注入された「異物」を排除するための抗体を作らせる一連の反応を起こさせるということです。
つまり、病気にならないために必要な抵抗力（免疫）を、実際の病気にかからずにつけてあげるのがワクチン接種です。そのため、どうしても自然に感染した場合と同じように、体の反応として一時的に 症状が出ることがあります。しかし、本当にかかった場合に比べると軽く、重い副反応はきわめてまれです。
そのため、熱が出たからと言って、ワクチンが悪い方ばかりに働いていたとは言えないのです。勿論、高熱が続けばしんどいですし、出ないに越したことはないですよね(;´∀｀)
しかし、医学的には、発熱は一種の生理現象であり、しっかりとワクチンが体と反応している証拠であると言えます。
インフルエンザの予防接種 注意する症状は？
季節性インフルエンザの予防接種でよくみられる副反応にはこれらの症状があります。
予防接種をした場所の
・赤み（発赤）
・はれ（腫脹）
・痛み（疼痛）
接種を受けられた方の10～20％に起こりますが、通常2～3日でなくなります。
全身性の反応としては
・発熱
・関節痛
・頭痛
・寒気
・鼻水
・だるさ
・吐き気
・下痢
・めまい
などが見られます。
接種を受けられた方の5～10％に起こり、こちらも通常2～3日でなくなります。
そのほか、重い副反応の報告がまれにあります。
重い副反応として、ギラン・バレー症候群、急性脳症、急性散在性脳脊髄炎、けいれん、肝機能障害、喘息発作、血小板減少性紫斑病等が報告されています。
聞いたことがある病気も聞いたことがない病気もあるかと思いますが、もしも、体に異変を感じるようなら、ワクチンを接種した病院へ相談しましょう。
ギラン・バレー症候群のなどは接種後1～３週間経ってから症状が出ますので、忘れたころに症状が現れる可能性もあります。
ただし、報告された副反応の原因がワクチン接種かどうかは、必ずしも明らかではありませんので慎重に経過を見ていくことが必要になることもあります。
インフルエンザの予防接種 アレルギーが起こることも
アレルギー体質の人はインフルエンザの予防接種でアレルギー反応が強く出る場合もあります。
注射跡の腫れが広範囲にわたる場合には要注意です。
通常は、注射跡が赤くなったり、腫れたりするのは、ごく狭い範囲です。
腫れが肘や肩を超える場合は、ワクチンに対して、過剰なアレルギー反応の可能性があります。
他の症状も加味して受診を検討しましょう。
これは私がインフルエンザワクチンを打った次の日の写真です。
肘ギリギリまで腫れが来て、20ｃｍ程度に広がっています。
腫れがひどく、普段着ている半袖の仕事服の袖がパツパツでした(;´∀｀)
そして、会う人会う人に「それどうしたの？！」とすごく驚かれ・・・
インフルエンザワクチンですと答えると「そんなに腫れて大丈夫なの？！」と心配されたのでした。
痛いしかゆいし熱を持っててだるいしで3日くらいは腕を動かすのが億劫でした。
私も元々アレルギー体質なので、アレルギー反応が出たのかなと思いますが、これ以上に腫れる場合には過剰なアレルギー反応だと思いますので病院を検討してくださいね。
また、まれではありますが、ショック、アナフィラキシー様症状（発疹、じんましん、赤み、かゆみ、呼吸困難等）が見られることもあります。
特に危険なのが卵アレルギーの人です。
ワクチンを作る過程で鶏卵を使いますので、成分に鶏卵のタンパク成分が残っています。
問診表にアレルギーを問う項目がありますので、不安があれば医師に相談してください。
アナフィラキシーは激しいアレルギー反応で、最悪の場合には死に至ることもありますが、症状がでてすぐに対応すれば大事に至らずに済む場合も多いです。
ショック、アナフィラキシー様症状は、ワクチンに対するアレルギー反応で接種後、比較的すぐに起こることが多いことから、不安な人は接種後30分間は接種した医療機関内で安静にして様子を見たらよいと思います。
また、帰宅後に異常が認められた場合には、速やかに医師に連絡してください。
まとめ
いかがでしたか？
インフルエンザの予防接種の副作用を完全に避けることは難しく、正しい反応が起こっている証拠でもあるので、ある程度は仕方がないと思うしかなさそうです。
ただ、重篤な副反応やアレルギーを起こした場合にはすぐに医師に相談するようにしましょう。
また、予防接種に不安がある人は接種のまえに十分に医師からの説明を受け、納得したうえで接種するかどうか決めて下さいね。
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