インフルエンザの予防接種　授乳中母乳に影響はない？赤ちゃんも必要？

10月に入ると、ニュースなどでもインフルエンザの予防接種についてアナウンスされる時期ですよね。
家に赤ちゃんがいる場合、お母さんはインフルエンザの予防接種をしておいた方がいいのでしょうか。
でも、授乳中でもワクチンをして大丈夫なのかちょっと心配ですよね。
今回は、授乳中の予防接種や母乳への影響、赤ちゃんも一緒にインフルエンザの予防接種をした方がいいのかについてまとめました。

インフルエンザの予防接種は授乳中でも問題ない？

結論から言うと問題ありません。
むしろ生後1歳未満の赤ちゃんがいるお母さんは積極的に予防接種を受けたほうがいいです。
お母さんは赤ちゃんと密接に関わるので、お母さんがインフルエンザに感染してしまうと、赤ちゃんへの感染のリスクが高くなります。
家庭内感染を防ぐためにも、お母さんだけでなくお父さんも予防接種を受けた方がいいでしょう。
また、上のお子さんがいるのなら、兄弟・姉妹の家族も予防接種を受けることが大切です。
集団生活をしている人がインフルエンザを持ち込む可能性が一番高いですから(;´∀｀)

インフルエンザワクチンをして、それが赤ちゃんにうつらないかという心配があるかもしれませんが、インフルエンザ予防接種のワクチンは不活性ワクチンと言って、ウイルスを不活性化し毒性をなくしたものです。
そのため、ウイルスが体の中で増殖することはありませんし、うつるということもありません。

また、インフルエンザの予防接種の予診票には、妊娠中およびその可能性のある人のチェック項目はありますが、授乳中というチェック項目はありませんし、注意事項にも授乳中という記載はありません。
どうしても気になる方は、予防接種を受ける前に医師に確認すると良いかと思います。

インフルエンザの予防接種　母乳への影響は？

先ほどもお話した通り、インフルエンザのワクチンには毒性がありません。
予防接種自体の量も0.5mlと非常に少ないため、赤ちゃんに影響があるほど母乳への移行はしません。
極微量なので母乳の味が変わってしまうということもありません。
逆にママについたインフルエンザの免疫が母乳を介して赤ちゃんにも免疫がつくのかというと、極微量すぎて発症を抑えられるほどの期待はできません。これができるのなら喜んで予防接種するんですけどねー(;´∀｀)

赤ちゃんが卵アレルギーだった場合、お母さんがインフルエンザのワクチンをすると卵アレルギーが出るのでは？ということもちょっと気になりますよね。
インフルエンザワクチンを作るときに卵を使用して作られるため、卵アレルギーのお子さんにワクチンを打つ場合には要注意なのです。母乳を介してのワクチンに含まれる鶏卵の影響ってあるのでしょうか？
1回のインフルエンザ予防接種で体内に入る卵成分は2～3ng（1ng＝1/10億g）で、母乳中に出る成分は、さらに1/1000以下と言われていますので、赤ちゃんが卵アレルギーの場合であっても問題なく接種できます。
普段から、鶏卵自体は食べない生活をしていたとしても、様々な食品に鶏卵が含まれているので、それらがふつうに食べられるのなら、まず心配ありません。

インフルエンザの予防接種　赤ちゃんも一緒に受けた方がいい？

お母さんが予防接種を受けるのなら、赤ちゃんも予防接種を受けた方がより安心と思いますよね。
赤ちゃんもインフルエンザの予防接種を受けることができるのでしょうか？

厚生労働省の新型インフルエンザ対策関連情報の資料によると1歳未満の赤ちゃんへの接種は推奨していませんが、生後6ヶ月以上の赤ちゃんはインフルエンザの予防接種を受けられます。
新型インフルエンザの資料ですが、通常のインフルエンザも同様です。
生後6ヶ月以上3歳未満の子供は1回0.25mLを2回接種することになります。接種する間隔は2～4週間とされていますが、4週間程度の間隔をあけて接種するのが一番効果的な方法です。

インフルエンザの予防接種を推奨していない理由として、1歳未満の赤ちゃんにインフルエンザの予防接種を受けさせても、免疫をつけることが難しいため、充分に効果が発揮されない可能性があるということがあります。
そのため、病院などでも保育園などに通園してなく、家族以外との接触が少ないなら、接種を勧めていない施設が多いです。

赤ちゃんのインフルエンザの感染予防は、家庭内にインフルエンザを持ち込まないようにするというのが一番です。
そのため、家族が予防接種を行なうことで、赤ちゃんへの感染を防ぐようにしましょう。
赤ちゃんがいる家庭では、赤ちゃん本人ではなく一緒に住んでいる家族が優先接種対象者となっていますので、家族みんなで予防接種を受けることができます。