インフルエンザ予防接種 妊婦も必要?初期でも大丈夫?妊婦用があるって本当?

妊娠中は体力が低下しやすく、風邪をはじめとする感染症にかかりやすくなりますよね。
すでに上にお子さんのいらっしゃるお母さんだと、お子さんが学校や保育園・幼稚園で病気をもらってくることも多いです(;´Д`)
普段はインフルエンザの予防接種をしていない人も、妊娠中は接種をした方がいいのか、ちょっと迷ってしまいますね。
今回は妊娠中のインフルエンザワクチンの接種についてまとめました。

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インフルエンザの予防接種 妊婦も受けるべき?

インフルエンザの感染しやすさは、誰もが同じです。
妊婦だからかかりやすい、かかりにくいということはありません。
しかし、妊娠中にインフルエンザにかかると、肺炎などの合併症を引 き起こし、症状が重くなりやすいことが明らかになって いますΣ(゚д゚lll)
なぜ、妊婦は症状が重症化しやすいのかというはっきりした原因はわかっていませんが、WHO(世界保健機関)は2009年10月に、「妊婦は 一般の人より集中治療室(ICU)を必要とする確率が 10倍高い」、「特に妊娠28週以降の妊婦は注意が必要」 といった声明を出しています。
妊娠週数が進むにつれ重症になりやすいということがわかっていますので、インフルエンザの予防と早期の治療が大切になります。

また、もしもインフルエンザにかかってしまった場合、通常はインフルエンザの特効薬であるタミフルやリレンザを使います。
2007年の米国疾病予防局ガイドラインでは、「抗インフルエンザ薬を投与された妊婦および出生した赤ちゃんに有害な副作用の報告はない」との記載があり、タミフルなどを服用するメリットのほうが、副作用(下痢や嘔吐など)のデメリットより大きいと考えられています。
タミフルは胎児に悪影響を及ぼさないことが報告されています。リレンザも、局所で作用するため母親の血中に移行する量もごくわずかで、胎児に重大な影響を及ぼす可能性は少ないとされています。
ちなみに、インフルエンザ治療ガイドライン及び産婦人科ガイドラインでは、治療上のメリットが危険を上回ると判断される場合だけ、インフルエンザウイルス薬が投与可能という記載となっています。
ですので、予防接種をせずにインフルエンザにかかってしまうと赤ちゃんへの影響を考慮して薬も使わない病院もあるかもしれません。
そうすると治るまで時間がかかってしまいますので、治るまでつらい思いをすることになってしまいます。
そうこうしているうちに、万が一、重症化してしまってら大変です。
そのため、インフルエンザは予防がなにより一番大切なのです。

インフルエンザの予防接種 妊娠初期でも大丈夫?

重症化を防ぐためにインフルエンザワクチンを接種した方が良いといっても、妊娠中は赤ちゃんへの影響が心配ですよね。
妊娠16週までは胎児の状態がまだ不安定なので、予防接種を受けてはいけないという話を聞いたことがあるかもしれません。
妊娠初期でもインフルエンザの予防接種を受けても大丈夫なのでしょうか。

妊娠初期のインフルエンザワクチン接種の催奇形性に関する研究では、妊娠4ヶ月までにインフルエンザ不活化ワクチン接種を受けた母親から生まれた650人の子供において、奇形の発生率は増加しなかったと報告されています。
また、国立成育医療研究センターによると、インフルエンザ不活化ワクチンは、生ワクチンではないので重篤な副作用は起こりにくく、妊娠中の全ての時期において安全であるとされています。
ちなみに、妊娠超初期の妊娠がわかる前に予防接種を受けた場合も同様に安全だとされていますので、予防接種をしてしまってから妊娠に気づいたという場合でも安心してくださいね。

ただし、妊娠初期は自然流産の起こりやすい時期でもあることから避けたほうが良いとする意見も一部ではあります。
接種する場合は接種予定の医師に予め確認をしておきましょう。
そして、不安な気持ちが強い場合には、無理に初期に接種する必要はありませんので、家族や医師と相談しましょう。

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妊婦用のインフルエンザの予防接種があるって本当?

いままでお話した通り、インフルエンザ予防接種の胎児への影響はほとんどないとされています。
しかし、インフルエンザワクチンには防腐剤として有機水銀(チメロサール)が入っているものがあります。
保存剤の中に含まれている水銀は微量であり、日本人の1日摂取量の半分にすぎず、母体や胎児に影響のあるものではないとされています。
ただ、インフルエンザでは、妊婦は保存剤の含まれないワクチンを選ぶこともでき、これが妊婦用と呼ばれています。
ただし金額は通常のワクチンよりは1000円程度、お高めになっているところが多いです。
水銀の入っていないタイプの予防接種をしたいという方は、産科で確認してみましょう。

なお、自治体によっては妊婦さんのインフルエンザの予防接種費用の助成制度があるところもあります。
事前にお住まいの市役所などにご確認してみましょう。

まとめ

妊婦にとって、インフルエンザは予防対策が大切です。
予防接種ももちろんですが、普段の生活から予防できることを実践しましょう。
自分だけが頑張ってもだめなので、家族みんなに協力をしてもらってくださいね。

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