台風で体調不良 めまいと吐き気の原因は?気象病の対策

台風が近づくと、体調が優れない。なぜかめまいや吐き気がしてくる。
「でも、毎回のように仕事を休むわけにもいかないし、なんとかしないと・・・((+_+))」と頭を悩ませている人は多いです。
今回は台風が接近するとめまいや吐き気がする原因と、その対策についてまとめました。

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台風が来ると体調不良になる めまいがするのはなぜ?

まずは台風が近づくと、めまいが起こるのはなぜなのか?
そのメカニズムをご説明します。

台風が接近することで大きく変化することの一つに、気圧の変化があります。
台風は大きな低気圧なので気圧が極端に低下します。
あなたも、飛行機の離発着時に耳がツーンとしたことがあると思います。
このような症状はエレベーターの昇降時現れたり、新幹線に乗車している時に車両がトンネルに入る瞬間にもなることがありますよね。
なぜこのような症状が表れるのかと言いますと、鼓膜の内側と外側の圧力差が生じるためです。
耳の中の内耳には、気圧の変化に対応する為の「三半規管」という器官があります。
三半規管は、外気と圧力の調整を行ってる重要な器官です。また、平衡感覚をつかさどっている器官でもあります。
三半規管は内耳にある三つの半環状の管で、互いに直角に組み合わされており、その動きによって回転の方向を立体的に知ることができるようになっています。
気圧が変化するとそれらの器官が働き始めるため、三半規管が刺激されることによって、めまいが起こることがあります。
また、空気中の酸素濃度が低下することで脳が軽度の低酸素状態となってしまうことでめまいを起こすということも一因です。

台風が近づくと吐き気がする原因は?

吐き気はめまいと密接な関係にあります。
先ほどめまいの所で説明した通り、私たちの体は、三半規管で体の傾きがどのようになっているかを判断しています。
しかし三半規管に乱れが生じるようになると、平衡感覚がおかしくなってしまい、いつでも世界が回転しているように感じるようになってしまいます。目からの情報と内耳からの情報がずれて脳が混乱することが原因です。
結果としてめまいが生じ、めまいがあることによって、吐き気という症状が現れてきます。つまり、吐き気がする原因はめまいにあり、めまいがする原因は三半規管の乱れということになります。
自分ではめまいがあるとは認知していないくらいの平衡感覚の乱れでも、体は敏感に察知しているのかもしれません。

急激な気圧や気温、湿度の変化に体がついていかず、さまざまな症状が現れる状態を、総称して気象病といいます。
気象病の症状は様々で、人によって症状の種類や強さや異なります。
気象病の主な症状には以下のものがあります。

からだがだるくて重い
頭が重く、頭重がする
浮腫む(むくみ)
肩こりや腰痛などの痛みの出現
手足がだるく倦怠感がある
胃腸症状がでる
眠気がでる
精神的な気分の低下
食欲不振になる
血流が悪くなる
便がゆるくなる(下痢など)
手足が冷える
関節が痛む
神経痛やリウマチの悪化
歯茎や歯の痛み
喘息などの発作
めまいや耳鳴り
吐き気・嘔吐
ニキビや吹き出物
血栓・胆石
持病の悪化

めまいや吐き気の他にも、当てはまるものがあるかもしれませんね。
気象病は近年認知度が少しずつ高まってきた病気ではありますが、まだまだ知らない人も多く、つらさを訴えても理解を得られないこともあるかもしれません(´;ω;`)


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気象病によるめまいと吐き気の対策はこれ

気象病から生じているめまいと吐き気の対処の方法について、いくつかご紹介します。

・酔い止めを服用する
気象病でめまいや吐き気がすることと、乗り物酔いが起きることは同じような機序とされています。そのため、気象病によるめまいの改善にも、市販の酔い止め薬は一定の効果があります。
酔い止め薬は内耳の血流を改善し、内耳神経の興奮を鎮めるので、頭がぼーっとしたり、症状が出そうだなと思った時に試してみるとよいでしょう。
予防や症状の軽減に役立つ可能性があります。

・安静にする
めまいがひどい時には無理をせずに、横になりましょう。
外出中や仕事など横になれない場合は、せめて座って安静にします。
急なめまいでは平衡感覚がわからずたおれてしまうこともありますので、頭をぶつけてしまったりしないようにしゃがみこむようにしてください。
安静にしている時は光や音の刺激は、めまいを悪化させてしまうので、テレビやスマートフォンなどは控えましょう。
目をつぶってめまいに意識を集中しないようにします。
頭を動かさないように、暗い静かな部屋で安静にするのが1番です。
吐き気もあるのなら、吐く時に備えて袋などを準備しておきましょう。

・衣類の締め付けをなくして、楽にする
台風の時期は締め付けの多い服は避けましょう。
めまいや吐き気が起こった時には、締めているベルトやネクタイは緩めて、楽にしましょう。
リラックスすることが大切ですので状況が許せば女性は下着なども緩めた方がいいです。
胸のあたりの締め付けがなくなるだけで吐き気はかなり楽になります。

・深呼吸
気圧の影響で台風が来ている時には酸素が薄い状態となっています。
酸欠状態で、血流が悪くなっているので、深呼吸をして、酸素を体内に取り入れましょう。
頭痛も併発している場合は、特に有効です。

・重曹水・炭酸水を飲む
吐き気には重曹が効果的と言われています。 胃酸を中和させ、酸性で消化力の強いペプシンの作用を消滅させたり、低下させる作用があります。
コップ1杯に小さじ1杯くらいの重曹とレモン汁をたらして飲むと効果が期待できます。
炭酸水も効果的だと言われていますが、一気に飲むと逆に吐き気が増すことがありますので少しずつ飲んでください。

ストレスが溜まっている、更年期、生活が不規則であるなど、自律神経が乱れがちな人は、気象病になりやすいと言われています。
思い当たる場合には生活習慣を見直し、適度な運動や十分な睡眠をとるなどして自律神経を整える習慣をこころがけましょう。
普段から、気象病が軽くなるよう整った生活を送ることが大切です。

まとめ

いかがでしたか?
一度めまいを起こすと、元に戻るまでに時間が掛かるので、無理をせずにゆっくり過ごしましょう。
また、台風とは関係なく長期的にめまいが続く場合は、他の病気の可能性もあります。
めまいや吐き気が治らない場合は早めに医療機関で検査を受けて下さいね。

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