しぼった母乳の保存方法と保存できる期間 常温・冷蔵・冷凍それぞれの注意点

しぼった母乳を保存したいけど、どうやって保存するの?どのくらい保存できるの?と疑問に思うお母さんは多いと思います。
しぼった母乳を保存する容器についてはこちらをご覧ください♪
ここでは保存容器に入れた搾乳を実際に保存していく方法についてお話します。

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しぼった母乳は保存できるの?どんな保存方法があるの?

母乳に含まれる生きた細胞や抗体は、赤ちゃんの腸内で細菌が増殖するのを阻みます。
こうした母乳の特性である抗菌作用は、しぼった母乳でも同様です。
つまり、母乳を容器に保存している間も同じように最近の増殖を抑える作用が働き、母乳の鮮度を長く保つのに役立ちます。
調乳したミルクにはこれらの物質は含まれないため、すぐに細菌が繁殖しやすいのですが、母乳はミルクよりもずっと長い間保存することができます。
具体的には母乳は常温、冷蔵、冷凍で保存することが可能です。
それぞれの方法と保存期間について詳しく説明していきます。

母乳を常温と冷蔵で保存する場合は温度に注意

新鮮な母乳を常温で保存する場合
保存できる期間は温度によって異なり、以下のようにガイドラインにて定められています。
15℃未満では24時間
15-25℃では8時間
25-37℃では4時間
母乳は37℃を超える温度では保存してはならない。
室温が37度以上になることはあまりないと思いますので、最低でも4時間は常温でも保存できることとなります。
思ったよりも常温で保存できる期間が長くておどろいたのではないでしょうか。
新生児期なら、3時間前後で授乳となるので、次回の授乳で飲ませる予定ならそのまま置いておいてよいことになります。
とはいえ、しぼった母乳を何時間も常温に置いておくのはなんとなく鮮度が落ちそうで気が進まないと思います。
1時間以内くらいに飲ませる予定がないのなら、冷蔵庫の中にしまってしまう方が良いと思います。
新鮮な母乳を冷蔵庫で保存する場合
冷蔵(2-4℃)では3日間から8日間保存できるとガイドラインにて定められています。
ただし8日間保存できるのはしぼってから容器に入れるまで細心の注意を払って清潔に扱った場合に限られます。
家庭用の冷蔵庫はさまざまな食材が入っていて細菌が繁殖しやすい可能性があります。
さらに、開け閉めが頻繁なため温度が上がりやすいことがありますので器内温度が一定ではない可能性があります。
そのため3-5日以内に使用するのが望ましいと言われており、5日以内に使用しないなら冷凍することをおすすめします。
また、冷蔵庫で保存する時には、冷蔵庫のドア部分に保存することは避けて、できるだけ冷蔵庫の奥の方にしまうことで温度を一定に保ちやすくなります。
可能なら、冷風が出ている真ん前に保存しておくと一番安心ですね。

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しぼった母乳を冷凍保存すると思ったよりも長期保存が可能

新鮮な母乳を冷凍庫で保存する場合
保存できる期間は冷凍庫のタイプによって異なり、以下のようにガイドラインにて定められています。
冷蔵庫と冷凍庫が分かれた2ドアの冷凍庫では3か月
独立した強力な冷凍庫(医療用冷凍庫)では6か月
ガイドラインは世界基準のものを引用しておりますので、このようになっていますが、日本の母乳パックに記載されている使用期限は3週間のものもあります。
日本の赤ちゃん用品店やドラッグストアなどで簡単に手に入る2大母乳パックの説明には、それぞれ「3週間以内に使用」と「最長6か月以内、できたら3か月以内に使いましょう」と書いてありました。
同じ母乳パックなのに、製品に書かれている保存できる期間は4倍以上違います(・ω・ノ)ノ
ちなみに、スイスに本社がある有名な母乳育児用品のメーカーの母乳パックの説明文は「6か月以内、最長で12か月以内」です。
こうしてみると日本はかなり使用期限を短く設定していることがわかります。日本の製品の質が悪いわけではなく、万全を期してできるだけ短めに設定しているだけですので、品質はどちらも十分母乳の保存に適したものですので安心して使って下さいね。
母乳パックを使う時には、冷凍庫に入れる時には横にして平らにならし、できるだけ急速に冷凍されるようにしましょう。
完全に冷凍されてしまえば立てて保存して大丈夫です。
たくさんストックがある時には袋や箱に立てて保存した方がスペースが少なくて済みますし、手前側から古いものという風に決めておけば使用する時にも使いやすいです。

まとめ

いかがでしたか?
ここに記載した母乳の保存できる期間については、正期産で生まれた健康な赤ちゃんを対象にした期間です。
NICUなどに入院している赤ちゃんや、心臓やその他の病気で病院の定期受診や手術・入院治療を行っている赤ちゃん、早産で生まれた赤ちゃんについてはガイドラインが異なっています。
搾乳をする予定があれば、フォローを受けている病院に聞いてみましょう。
独自のルールが決められている病院が多いですので、病院の指示に従って下さいね。

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