お産は時間がかかるものです。
しかし、その先にある赤ちゃんとの対面は何とも言えない幸せな瞬間です。
お産をたくさん見てきた現役助産師が、辛い時期を少しでも楽に過ごすことができる必須アイテムベスト3をご紹介します。
陣痛を乗り越える必須アイテムベスト3
・ペットボトルの飲み物+ストロー付きキャップ
これは必須です。
これを持ってこなかったら始まりません。
100円均一のものでいいので、ストロー付きのワンタッチで飲むことができるストローをぜひ持ってきてください。
お産の時には暑くなる人が多く、気づかないうちに大量の汗をかきます。
呼吸法では口から息を吐きだすことが多くなるので喉がカラカラになりやすいです。
お産が進んでくると水分を取るためにいちいち起き上がることすらしんどくなってきますので、寝たまま水分補給できるストロー付きのキャップは必需品になります。
お産の佳境に入ってからもいきむ合間に水分補給をした方がいいので、そのときにもちょこちょこ水分を取りやすく便利です。
ちなみに飲み物は水とスポーツドリンクなどのすこし甘くて電解質が入っているものを持ってくるとよいです。
簡単にエネルギーを補給できるゼリー飲料もおすすめです。
・軽食
陣痛が来ている間は痛みで3食の食事をしっかりとることは難しいと思います。
ですが、お産は体力を使いますので少しずつでも食べられそうなものを食べてエネルギーを補給することが大切です。
基本的に陣痛が来ている間は何を食べても大丈夫なので、軽食を持っていきましょう。(帝王切開になる可能性が高い場合などは食べられない場合もありますので医師の指示に従って下さい)
糖質がはいっているものの方がエネルギーになりやすいので、小さなおにぎりや一口大のパンなどの炭水化物を少し持ってくるといいと思います。
また、口当たりのいいものの方が食べられる場合もありますので、ゼリーやヨーグルトなどもよいと思います。一口大のゼリーなどは食べやすいです。
逆にぱさぱさしているものは食べにくいので避けましょう。
もしも、「これがあれば頑張れる!」というお菓子などがあれば持ってきてもいいと思います。
・タオル
陣痛が来ている間いろいろなことに役立ちます。
暑い時には汗を拭くこともできるし、アイスノンをくるんでおでこや首の後ろに当てると気持ちがいいです。冷たく濡らして顔を拭いたりしてもさっぱりします。
また、腰が辛くなってきたときにはホットパック(アイスノンのあったかいバージョン)をくるんで腰に当てると痛みが和らぎます。
一人でじっと耐えたいときには顔に軽く掛けて集中したり、さらに、辛いときには握りしめたり。
産後も使えるアイテムですし、何本か持っていくと便利です。
時点・・・リップクリーム
呼吸法をしていると唇が乾燥してガサガサになってしまうことがあります。
また病院内は乾燥していることも多く、産後も必需品となりますので是非カバンに忍ばせておきましょう。
陣痛中の食べすぎには注意
一つ注意したいことがあります。
それはあまり食べすぎない方が良いということです。
お産が急に進行してくると子宮の血流が多くなり、その分胃への血流が少なくなります。そのため吐き気がしてくることがあり、嘔吐することも珍しくありません。陣痛が来ている産婦さんが吐き出したら陣痛が強くなってきて進んでくることが多いというのが助産師の世界では定説です。
そのため、おなかいっぱい食べてしまっていると陣痛が進んできたときに気分が悪くなりやすいですので、ほどほどにしておきましょう。
まとめ
いかがでしたか?
このほかにもうちわ、テニスボール、アロマ、音楽を聴くためのものなど、陣痛を乗り越えるための便利グッツはいろいろとあります。
ちなみに私が働いている施設では今あげたものはすべて病院で用意しています。ほかにも冷凍庫付冷蔵庫、DVDプレイヤーとDVD、リラックスミュージック、足湯、ビーズクッション、バランスボール、アクティブチェアーなども使えるようになっています。
施設によって準備されているものは様々ですのであらかじめ自分が出産する施設に確認しておくとよいと思います。
その上で必要なものを持っていくようにしましょう。
素敵なお産となることを心から祈っています♪