小さなお子様がいるお宅では、落書きをきれいに落とすことについてお悩みの親御さんも多いことでしょう。
特に絨毯に油性ペンやボールペン、クレヨンで書かれた落書きを見つけた時にはどのように落としていいかわからない!
と困っている方も少なくありません。
今回は絨毯の落書きの落とし方についてお話します。
絨毯の落書き 油性ペンの落とし方は?
絨毯の遊び毛パワーで消える!?
絨毯に油性ペンでの落書きを発見したら、まずは絨毯の素材と購入した時期を思い出してみましょう。
絨毯の素材がウールだった場合、あなたはとてもラッキーです。
ウール製の絨毯を購入し使い始めると、絨毯からでるわたほこりの多さに驚かれる方も多いことでしょう。
ウールの絨毯は通常15年ほどは使うことができると言われております。
使い始めの半年間ほどは遊び毛と呼ばれるわた埃のような毛が絨毯からよく飛び出してきます。
この遊び毛は絨毯を作る際に毛足のなかに入り込んだ細かい繊維です。
ウールの絨毯は短い毛をより合わせて1本の糸にし、その糸を編んで作られています。
長いこと使うことによってこれらの繊維が絨毯になじんでいくので使い初めはまだまだなじみが足りず、毛が飛び出てくるのです。
この遊び毛には絨毯をきれいに保つ役割があります。
掃除機をかけるとたくさんのわた埃が出る時期、つまり使い始めから半年から1年間はこの遊び毛のパワーで絨毯がきれいに保たれます。
そのため、油性ペンで落書きをされてしまっても、何度か掃除機をかけているうちに勝手に消えている場合もあります。
ウール製の絨毯を使っている場合には、特別な掃除をせず少し様子を見てみるとよいでしょう。
エタノールや除光液を使う
油性ペン汚れを落としたい、きれいに掃除をしたい時にはエタノールやマニキュアの除光液を使ってみましょう。
これらはにおいがきついので必ず換気をしながら掃除をするようにしましょう。
一般的に染み抜きに使われるベンジンやシンナーは油性ペンでの落書き落としには不向きですので使わないようにしましょう。
まず、落書きの部分の裏側にいらないふきんを当てます。
落書き部分にエタノールまたは除光液を少しずつ垂らして、別の雑巾でたたくようにして汚れを落とします。
裏に敷いた布に汚れを移すようにして何度も繰り返し、インクが溶け出さなくなったら固形石鹸でその部分をもみ洗いしましょう。
石鹸で最後にもみあらいすることによって除光液の成分や皮脂をきれいに落とすことができます。
絨毯の落書き ボールペンの場合は?
水性ボールペンの場合
ボールペンで落書きをされてしまった場合、そのペンが油性なのか水性なのかによって汚れの落とし方が異なります。
ペンが油性か水性かわからない場合にはまずは水性ペンの落書きの落とし方を試してみましょう。
水性ボールペンのインクは水に触れると溶けて消えます。
そのため、水性ボールペンの落書きの場合には落書きされた部分に水を浸し、汚れの裏側・表側をそれぞれペーパータオルではさみます。
そうするとインクが水に溶けだしてペーパータオルに移ってくるのでこの作業を繰り返しているうちに落書きは消えます。
また、ハンドソープや洗濯用の洗剤を少量つけて雑巾でたたくようにして汚れを落としてもきれいになります。
水性インクは比較的すぐにインクが消えるので落書きの掃除もすぐに終わります。
油性ボールペンの場合
水性のボールペン汚れの落とし方で汚れが消えない場合にはそのボールペンのインクは油性です。
油性ボールペンのインクは水にはとけません。
さきほどご紹介した油性ペンの落書きの落とし方と同じ方法で落書きを消すことができるので試してみてください。
絨毯の落書き クレヨンがついた時の掃除
クレヨン汚れは何を使って落とす?
クレヨンの原料をご存知でしょうか?
クレヨンは石油から合成された顔料を使って作られています。
そのため、汚れ落としの方法は基本的には油性ペンと同じです。
エタノールを使うと一番きれいに落書きが落ちます。
油性ペンと同じように布を裏側に敷いてエタノールをたらし、雑巾でたたくようにして汚れを落とします。
次に中性洗剤を薄めて雑巾に少量付け、さらに叩きます。
汚れが目立たなくなったらぬるま湯を付けた布できれいにふき取りましょう。
まとめ
絨毯の汚れの落とし方は落書きに使われたものが水性なのか油性なのかによって落とし方が異なります。
エタノールを使って落とす時には絨毯の目立たないところに少量エタノールをつけてみて色落ちしないかどうか確かめてから使用しましょう。