寒い時期になると、室内で灯油ストーブを使うこともありますよね。
灯油をうっかり絨毯にこぼしてしまったことはありませんか？
今回は絨毯に灯油をこぼしてしまったときの掃除方法や灯油の揮発性、におい消しの方法についてお話します。
絨毯に灯油をこぼした時の掃除は
灯油を絨毯にこぼしてしまうとどのようなことが起こる？
灯油といえば、何かを燃やすときの燃料となるため、なんとなく危険なイメージは皆さん持っていることでしょう。
実際に絨毯に灯油をこぼしてしまった場合にはどのようなことを心配しなくてはいけないのでしょうか。
まずは皆さんのイメージ通り、こぼしてしまった灯油に引火してしまうと家事の原因になります。
タバコを吸う方は特に引火の危険性が高まります。
そして絨毯に灯油をこぼしてしまうとにおいが強烈で頭痛や体調不良の原因になります。
小さいお子さんがいるご家庭は特に心配ですよね。
また、灯油によって絨毯が劣化してしまったり変色してしまうこともあります。
このようなことを考慮するとうっかり灯油をこぼしてしまった時には手早く掃除をする必要がありますね。
どのように掃除すればいいの？
絨毯に灯油をこぼしてしまった時には、まず新聞紙などでこぼした灯油を吸い取りましょう。
こぼした部分に新聞紙を敷き、上から抑えるようにして吸い取ります。
こすってしまうと汚れてしまう範囲が広がってしまいますので注意してください。
ある程度吸い込んだら次はたたくようにして奥にしみ込んでしまった灯油を吸い取りましょう。
次に台所などで使用している中性洗剤とぬるま湯を用意します。
中性洗剤をぬるま湯で薄めて雑巾にしみ込ませます。
その雑巾で灯油をこぼした部分をさらにたたくようにして吸い込みます。
このようにして掃除するとこぼれた灯油はきれいに吸い込むことができます。
灯油を吸い取った新聞紙や雑巾にも引火の危険性があります。
火元の近くに置かないように注意しましょう。
灯油をこぼした時の揮発性は？
灯油は揮発性が高い
揮発性とは常温でも蒸発しやすいという意味であり、灯油は揮発性が高い液体です。
水が蒸発するには100度まで熱する必要がありますね。
ですが、灯油は常温でも蒸発する液体なのです。
蒸発しやすいということは、ある程度ふき取ればあとは適切に換気を行って乾かすことで蒸発してしまうということです。
前項でご紹介した手順で掃除する際には必ず窓を開けて換気するようにしましょう。
新聞紙で吸い取り切れなかった灯油も換気しているうちに蒸発してしまいます。
カーペットの灯油の臭い消し効果的なのはこれ
換気をして新聞紙で灯油を吸い取ってもしばらくは灯油のにおいが部屋中に充満しています。
小さなお子さんは特にそうですが、灯油のにおいで気分が悪くなってしまう方もいます。
灯油のにおいはどうすれば消えるのでしょうか。
アルコールを使う
灯油のにおい消しに有効なのはアルコールです。
ドラッグストアなどで売られている除菌用の液体アルコールを用意しましょう。
こぼした部分の面積が広いほど多量のアルコールが必要になります。
絨毯が小さく、取り外して持ち運べる場合には屋外でこの作業を行うことをお勧めします。
室内ではにおいが充満しますし作業がしにくい場合があります。
外に持っていけない場合はお風呂場などで行いましょう。
室内でする場合には必ず換気扇を回したり窓を開けるようにしてください。
におい消しの方法は灯油をこぼしてしまった部分を中心にアルコールをたっぷりとかけるだけです。
実は灯油はアルコールに溶ける性質があります。
アルコールをかけたら10分ほどなじませて水で洗い流します。
しっかり洗い流したら絨毯をしっかりと天日干ししましょう。
重曹
アルコールをたっぷり用意するとなると運搬も大変ですし、何かと面倒という方も多いでしょう。
アルコールよりは消臭効果がありませんが重曹を使っても灯油のにおいはある程度消すことができます。
灯油をこぼしてしまった箇所に重曹をたっぷりと振りかけます。
10～20分ほど放置しておくと重曹が灯油のにおいを吸い取ってくれます。
最後に掃除機をしっかりとかけて重曹をきれいに吸い取れば消臭完了です。
1回でにおいがとれない場合には2～3回繰り返してください。
まとめ
灯油をこぼしてしまうと、引火するのではないか、においがとれないのではないかなど心配なことはたくさんありますよね。
今回ご紹介した方法で意外にも簡単にこぼした灯油のお掃除ができます。
まずは落ち着いてしっかりとお掃除をしてみてくださいね。