便秘になると食欲もなくなりますし、お腹が痛くて何をするにもやる気がでませんよね。
子供が便秘になってしまったとき、どのように対処していますか?
便秘になってしまったときには水分補給が非常に大切になります。
今回は子供が便秘になってしまったときにどれくらい水分を補給すればよいのか、そのほか便秘に効果があるものについてお伝えします。
子供の便秘 水分補給はどのくらいしたらいい?
便秘のときにはどれくらい水分を補給する?
子供の便秘には様々な原因があります。
小学生になると、友達と一緒にいるときにトイレに長く入ることを恥ずかしいと思うようになります。
朝、家を出る前に排便がないと、学校で便意を催しても我慢してしまうのです。
そうすることで便が出にくくなり、やがて便秘になってしまいます。
便が直腸に長く貯留すると、便に含まれる水分はどんどん吸収されます。
水分が少なくなった便がどのようになるかは想像できますか?
水分が吸収された便はどんどん硬くなり、排便時に痛みや出血を伴ってしまいます。
排便=痛みという認識を持ってしまうと、排便に対して恐怖心を持ってしまい、余計に便秘になってしまいます。
このようにならないために、水分をしっかりと補給することが大切です。
小さな子供ほど、体が占める水分量は多く、新陳代謝も活発です。
体重によって必要な水分量の目安は異なります。
まず、産まれてから28日未満の新生児の場合には50~120ml×体重(kg)が一日に必要な水分量となります。
生後28日~1歳未満の乳児は120~150ml×体重(kg)、1歳から7歳未満の幼児は90~100ml×体重(kg)となります。
そして、便秘がちになりやすい学童(7~12歳)の場合、一日に必要な水分量は60~80ml×体重(kg)です。
お子さんの年齢、体重を換算して計算してみましょう。
どのように飲ませればいいの?
一度にたくさんの水を飲むのは大変です。
こまめに水分を補給する習慣をつけるようにしましょう。
一日に必要な水分量は食事に含まれる水分も込みです。
スープなどでも水分として計算できます。
一番良いのは水ですが、水ばかりを飲むのも大変です。
さまざまな水分を組み合わせてあげましょう。
子供も便秘のお茶やコントレックスなどで水分を補給してもいい?
便秘にお茶は効果的?
さきほどもお話したように、水だけで水分補給をするのはちょっと大変ですよね。
かわりにお茶ではどうかと考える方もいることでしょう。
水分として摂取するぶんには麦茶や緑茶でも良いでしょう。
お茶に便秘に対する効果を期待する場合には注意点があります。
大人の便秘に効果があるとされるお茶のなかには子供にとっては刺激が強すぎるものもあります。
大腸を刺激する効果で便秘を解消するとされるセンナやキャンドルブッシュ、フユアオイは子供には刺激が強すぎます。
イチョウも大人の便秘解消にはよく使われる成分ですが、頭痛や低血圧の原因になってしまうことがあるため子供は避けたほうが良いでしょう。
黒豆はホルモンバランスを崩してしまうことがあります。
そして、コーヒーに多く含まれるカフェインは大人の便秘には効果がありますが、子供が飲むと脳神経系に刺激を与え、興奮状態になってしまうことがあります。
このように、大人なら効果が期待される成分が含まれるお茶でも、子供が常飲することで悪影響を及ぼしてしまうことがあります。
子供の便秘解消は自然に便を出すということが良い形になります。
便秘解消のためにお茶をのみたいのなら、水分として摂取する麦茶や緑茶が良いでしょう。
コントレックスはどうか?
コントレックスとは、便秘に効果があるとされるミネラルウォーターです。
フランスの北東部にあるコントレックス村という地域で採水される水で、ミネラルが多く含まれています。
特に、カルシウム、マグネシウム、サルフェートという成分が多く便秘に非常に効果的とされます。
マグネシウムは大人になると下剤として処方されることも多く、便を柔らかくする働きがあります。
コントレックスは他のエビアンやボルビックなどのミネラルウォーターと比較するとマグネシウムの量が倍以上です。
体内に取り込まれにくいマグネシウムを水からとれるということで便秘解消のためにと流行しました。
日本の水道水やミネラルウォーターにはこれほど多くのミネラルは含まれていません。
大人でもコントレックスを飲むとお腹を下してしまう人がいます。
そのため子供にコントレックスやエビアンなどの海外産のミネラルウォーターを飲ませることはお勧めできません。
子供の便秘にオリゴ糖やオリーブオイルを飲むといいって本当?
どうしてオリゴ糖がいいの?
腸内には善玉菌と呼ばれる常在細菌が暮らしています。
善玉菌は腸の運動を活発にすることで便秘を改善する働きがあります。
ビフィズス菌などが善玉菌の代表格です。
この善玉菌が元気に活動するためのえさとなるのがオリゴ糖です。
オリゴ糖を摂取することにより、善玉菌が増え、腸の運動が活発になり便がすっきりと排便されます。
甘くておいしいオリゴ糖は子供でも簡単に摂取することができます。
ヨーグルトなどに入れてあげましょう。
オリーブオイルはどうか?
オリーブオイルは自然の下剤とも呼ばれています。
オリーブオイルには腸の血行を良くするビタミンEが多く含まれています。
腸の血行が促進されると運動も活発になり、便が出やすくなります。
また、胃酸の分泌を促すオレイン酸も含まれており、消化不良を改善します。
そして、便秘が長引くと便が硬くなってしまいますよね?
オレイン酸には硬くなった便を柔らかくする効果もあります。
オレイン酸が便にたどり着くと、固くなった便となじんで柔らかくしてくれるのです。
オリーブオイルで便秘を解消するためには、朝食時に温かいものと一緒に摂取するのがおすすめです。
サラダにかけたり納豆に混ぜたりすると食べやすいです。
ただ、オリーブオイルも油ですのでとりすぎは良くありません。
一日に大さじ2杯までを目安にしましょう。
まとめ
このように、便秘解消のためには水分補給が重要です。
体重や年齢によって必要な水分量がことなりますので注意しましょう。
オリゴ糖やオリーブオイルは子供でも便秘に効果があり、体調も崩しにくいです。
しかしコントレックスは子供には刺激が強すぎるので避けたほうが良いでしょう。