子供の便秘 野菜嫌いならフルーツでもいい?プルーンやバナナ、りんごは?野菜ジュースやスムージーもあり?

人によって排便リズムは異なりますが、3日以上便が出ない状態は便秘であるといえます。

大人でも辛い便秘ですが、子供の場合はより辛そうで見ていられないという親御さんも多いのではないでしょうか。

便秘解消のためには食物繊維が多く含まれる野菜を食べることが推奨されています。

ですが野菜がきらいなお子さんはどうしたらよいのでしょうか。

今回は野菜が嫌いなお子さんのために、プルーンやバナナ、リンゴなどのフルーツで便秘対策ができるのかについてお話します。

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子供 便秘 野菜嫌いフルーツでもいい?

そもそもどうして便秘には野菜がいいとされているのか?

冒頭でも少しお話しましたが、食物繊維が多く含まれる野菜は便秘解消に効果があるというのはどうしてなのでしょう。

便秘に効果があるとされる食物繊維ですが、野菜や果物、海藻やキノコなどに多く含まれています。

食物繊維は人間の消化酵素では消化されない食事成分であり、大腸の中で腸内細菌のえさになります。

腸内環境を整える細菌のえさになる食物繊維を摂取することで腸内細菌の働きが活発になり、便秘が解消されるということになります。

野菜が嫌いな場合ではフルーツでも効果はあるの?

食物繊維といっても水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、それぞれ働きが異なります。

水溶性食物繊維とはその名のとおり、水に溶ける食物繊維です。

ねばねばしていたり、さらさらしているのが特徴で、食べ物が胃にとどまる時間を長くさせる働きがあります。

水溶性食物繊維はにんじんやジャガイモ、長芋、ホウレンソウに多く含まれています。

野菜だけではなく、きんかんやアボガド、プルーンやキウイなどの果物にも含まれているため、野菜が嫌いなお子様はこれらの果物で摂取しても良いでしょう。

そしてもう一つの不溶性食物繊維ですが、こちらは水には溶けずに水を吸ってふくらみます。

膨らむことで腸を刺激し、腸の運動を高めることで排便をスムーズにする働きがあります。

不溶性食物繊維はキノコや豆、玄米に多く含まれ、ニラやセロリ、トウモロコシにも含まれています。

果物ではラズベリーや柿、キウイやパイナップル、リンゴに含まれています。

便秘を解消するためには水溶性、不溶性の食物繊維をそれぞれバランスよく、また効率よく取り入れる必要があります。

野菜が嫌いなお子さんは、かわりに果物で摂取しても全く問題はありません。

子供の便秘にプルーンやバナナ、りんごなどの果物は?

プルーン

プルーンには便を出やすくする効果を持つ成分が多く含まれています。

プルーンに含まれるカリウムやマグネシウムは腸の動きを活発にすることで排便をスムーズにします。

食物繊維も多く含まれており、ビタミンB1・B2、ナイアシンなどのビタミンBの仲間が腸内のビフィズス菌を増やすことで腸の働きを整える効果もあります。

市販されているプルーンは乾燥のものが多いですよね。

便秘になってしまってからでは効果が出にくいため、毎日少しずつ食べる必要があります。

乾燥プルーンをそのまま食べても良いですが、水で煮て柔らかくしたり、ヨーグルトに入れて食べても良いでしょう。

バナナ

バナナにはレジスタントスターチというでんぷん成分が含まれています。

このレジスタントスターチはでんぷん質ですが食物繊維に非常に似た効果を発揮します。

水溶性・不溶性の両方の性質を兼ね備えており、善玉菌を増やして便秘を解消する効果があります。

果物の中ではバナナが最も便秘に効果的です。

含まれる食物繊維やでんぷん質の量が果物の中では一番多いのです。

野菜に比べると少ないですが、野菜が嫌いなお子さんにはバナナが最適でしょう。

便秘解消のためにバナナを食べたいのであれば、黄色く熟したバナナではなく、まだ青いバナナを選ぶようにしましょう。

便秘に効果のある成分、レジスタントスターチは青いバナナのほうが多く含まれているからです。

ヨーグルトに入れて食べることで効果がさらに抜群になります。

リンゴ

リンゴはヨーグルトなどにもよく入っているフルーツで、なんとなく便秘に効果があると感じている方も多いでしょう。

実は便秘に効果があるのはリンゴの実よりも皮です。

リンゴの皮には特に不溶性食物繊維が多く、腸をよく刺激してくれます。

そして便に水分を取り込み、柔らかくすることで排便しやすくする効果があります。

リンゴにはクエン酸やリンゴ酸などの有機酸が多く含まれ、これらの酸も腸管を刺激することで便通をよくしてくれます。

お子さんの便秘はその原因の多くがストレスによるものです。

ストレスを感じていると腸内の善玉菌が減りやすくなってしまうため、リンゴを食べて善玉菌を増やすとよいでしょう。

良く洗って皮ごと食べるようにしましょう。


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子供の便秘に野菜ジュースやスムージーは?

スムージーでも良い

ずっと同じ食べ方で果物や野菜を食べていると飽きてしまいますよね。

時折スムージーや野菜ジュースにしてみても、良いでしょう。

ですが、いくつかの注意点があります。

野菜ジュースやスムージーを便秘解消目的で飲む場合には冷やして飲んではいけません。

冷たいスムージーや野菜ジュースは内臓を冷やして動きを鈍くしてしまいます。

必ず常温に戻してから飲むようにしましょう。

そして野菜ジュースやスムージーはできるだけ作りたてのものを飲むようにしましょう。

作り置きしておくと効果が薄れてしまいます。

市販のものよりも手作りのほうが効果は高いです。

時間の経過とともに栄養分が減少してしまうため、作って常温に戻ったらすぐに飲むようにしましょう。


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まとめ

このように、野菜が嫌いなお子さんには果物で食物繊維を摂取しても良いでしょう。

ですが、果物よりも野菜のほうが食物繊維の含有量ははるかに多い場合がほとんどです。

不溶性・水溶性食物繊維のバランスに注意し、お子さんと相談しながら便秘に向き合うようにしましょう。

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