便秘といえば成人女性に多いイメージですよね。
ですが小学生でも便秘になることはあります。
大人でも辛い便秘の症状を子供が抱えているとしたら、早く解決してあげたいですよね。
今回は小学生の便秘で病院にかかるときについて、また小学生の便秘の症状についても詳しくお話していきます。
小学生の便秘は病院に行くべき?何科に行く?
小学生の便秘は病院に行くべきか?
大人では便秘に悩む人はたくさんいますが、便秘で病院にかかる人はあまり多くはありません。
ですが、子供が苦しそうにしているのを見たら、何とかしてあげたい、病院にかかったほうがいいのかと悩む親御さんも少なくないでしょう。
病院にかかる前に一般的な便秘解消法を試してみてもいいでしょう。
例えば、朝起きてコップ1杯の冷たい水を飲ませる、お腹を「の」の字にマッサージするなどの方法は試してみましたか?
食習慣の見直しとしては、野菜を食べて食物繊維を摂取すること、ヨーグルトを食べて腸内の活動を活発にするなどです。
そして、適度な運動習慣をつけることです。
腸がよく動くように生活習慣や食事を工夫することで便秘が解消されることもあります。
このような方法を試してみてもなかなか便が出ない場合には病院を受診してもいいと思います。
病院は何科にかかればいいの?
子供の便秘の場合には小児科にかかるのが一番良いでしょう。
小児科は子供の病気全般を専門としています。
内服薬の量も子供は大人と違って調節が非常に難しいです。
そのため子供が便秘を抱えていて受診する場合は小児科が一番良いでしょう。
近くにどうしても小児科がない場合には内科でも診てもらうことができます。
病院では食事や運動習慣、生活習慣の指導の他に必要に応じて服薬治療が行われます。
便を柔らかくする薬や腸の動きをよくする薬などが処方されます。
子供のころから薬に頼って便を出すと次第に薬が効かなくなってしまうのでは…?と思う方も多いでしょう。
ですが医師の処方した量をしっかりと守って内服すれば問題はありません。
便秘の解消には時間がかかります。
処方された薬を勝手に減らしたり増やしたり、やめたりするといつまでも便秘が治りません。
薬の服用方法と量は必ず守るようにしましょう。
子供の便秘って何日から?
基本的に便秘と呼ばれる状態は、便が3日以上でないことを言います。
便が出ていても少量しか出ていなかったり、毎回残便感を感じている場合にも便秘と呼ぶことがあります。
3日ほど便がでないことが何度も続くときや、浣腸を使わないと出ない場合には受診して治療したほうが良いでしょう。
便秘になりやすい子供とは?
便秘にはいくつかの原因があります。
小学生になると、学校で友達と過ごす時間が多くなります。
学校のトイレでうんちをするのが恥ずかしいと感じ、我慢し続けてしまった結果便秘になってしまう子供も少なくはありません。
恥ずかしいという気持ちが芽生えてくる小学生では、友達の目を気にしすぎてしまうことでうんちをするチャンスを失ってしまっています。
そのほかの原因としては前述したように生活習慣や食習慣が関連しています。
朝食を食べない子は、朝に腸の運動が起こりにくく、家でうんちをする習慣が出来上がりません。
また、水分をとらない子供や、お菓子をたくさん食べ過ぎてしまう子、運動が苦手で普段運動をしない子は便秘になりやすいのです。
お子さんに当てはまることがないかどうか考えてみましょう。
小学生の便秘の症状多いのは?
腹痛
これは大人と同じですが、子供の便秘にも腹痛が主な症状として現れます。
本来毎日排便されるはずの便が外に出ることができずにたまっていくとお腹が圧迫されてしまい、腹痛を引き起こします。
当然、見た目もお腹がポッコリして見えます。
便が出ない日が続くと、だんだんご飯が食べられなくなってしまいます。
便が出ないのに食事をしていたらどんどんお腹が圧迫されて苦しくなってしまいますよね。
お腹がポッコリしていたり、食欲がなくなってきたりした場合には便秘の可能性が高く、子供は腹痛に苦しんでいるかもしれません。
便が硬い、おしりが痛い
食べたものは胃で消化され、腸を通って便になります。
その便が最後にとおる部分を直腸と呼び、出口は肛門と呼びます。
便秘になると直腸に便がたまり、溜まっていれば溜まっている分だけ水分が吸収され、便が硬くなってしまいます。
硬くなった便は当然柔らかい便よりも外に出にくくなってしまいます。
排便するときに肛門に痛みを感じたり、固すぎると肛門が切れて出血してしまうことだってあります。
便失禁
便が溜まっていくと、肛門付近の便はどんどん硬くなってしまいます。
外に便を出したいのに出せないという状態が続くと前述したようにお腹はパンパンになってしまいます。
便秘が続くと、肛門付近の硬い便の隙間から液状の便が漏れてしまったり、ちょっとお腹に力を入れた時に便が少しづつ出てしまうこともあります。
小学生くらいの子は便を漏らしてしまうと非常に恥ずかしい気持ちになってしまいます。
怒ったり責めたりせずに、便秘の解消方法を試してあげたり、病院に連れて行ってあげましょう。
まとめ
このように、小学生の便秘は3日以上便が出ないことをいい、このような症状が長く続く場合には小児科を受診する必要があります。
便秘は子供にとってもとても辛いので、早めに発見し、対処してあげましょう。