大人でもつらくて苦しい便秘。
お子さんが便秘になってしまった場合、とても心配されると思います。
小学生でも便秘になることがあり、その原因の多くは便意を我慢してしまうことだと言われています。
今回は小学生の便秘解消法と体質改善についてお話します。
小学生の便秘の原因は我慢することかもしれません
小学生の便秘に親は気が付きにくい
赤ちゃんの頃と違って、小学生にもなると親が子供の排便について完全に把握しているということは少ないのではないでしょうか。
オムツを替えなくてはいけなかった赤ちゃんの頃とはことなり、小学生は自分でトイレに行くことができます。
「今日うんちでた?」と毎日確認しているご家庭は少ないことでしょう。
小学生の便秘に早めに気が付くためには、まずはお子さんの排便習慣を把握することが非常に大切です。
小学生の便秘の原因は?
大人の便秘の原因の多くは食生活やストレスにあります。
小学生の便秘の原因は大人とは少し異なってくるのです。
小学生になると、学校で排便をすることに対する羞恥心が生まれます。
休み時間にトイレにこもることで周りの友達に自分がうんちをしているとばれてしまい恥ずかしい、と感じてしまうのです。
幼稚園や保育所のころとは異なり、一日のほとんどを学校で友達と過ごすようになる小学生。
友達と一緒にいるときにうんちがしたくなっても恥ずかしくてトイレに行けず、我慢してしまうことが多くなります。
こうして便意を我慢しつづけているとうんちが出にくくなり、便秘になってしまうのです。
便秘が続くと便失禁してしまうことがある
便秘をしていると、便失禁をしてしまうことがあります。
赤ちゃんや幼稚園ならば、便失禁をしても仕方がないと考える方も多いですが、小学校で便失禁をしてしまうと恥ずかしい思いをしてしまいます。
小学生の便失禁の主な原因は、排便に対するストレスです。
便秘が続くと便が硬くなります。
硬くなってしまった便が出るとき、お尻が痛いですよね。
硬い便を出したときの痛かった経験がトラウマとなり、「便をすると痛い」と思い込んでしまっている子も多いです。
痛いからしたくないな…と我慢してしまうのです。
こうして、便意を我慢し続けると腸もパンパンになり、硬い便の隙間からうんちが漏れてきてしまい、便失禁してしまいます。
小学生の便秘解消方法おすすめ
排便のリズムを確立する
小学生の便秘の原因である便意の我慢は、朝に家で排便をする排便リズムをつくることで解決されます。
学校でうんちをすることができないのであれば、朝学校に行く前に家でうんちをすればいいのです。
便が出やすいのは、朝食後です。
朝食をとることによって腸がよく動き、便が出やすくなります。
そして、朝起きた後にコップ1杯の水を飲んでから朝食をとることでさらに腸の動きをよくすることができます。
このように、起床後の飲水と、朝食を必ずとることで朝に腸を動かす必要があります。
そして学校に行く前に必ずトイレでうんちをするように声を掛けます。
そうすることで、家で排便する習慣がつき、学校で便意を我慢する必要がなくなります。
水分と食物繊維をしっかりととる
これは大人の便秘にも言えることですが、水分が不足していると便が硬くなってしまいます。
便が硬いと腸の中で便が動きにくく、また出すときにお尻が痛くなってしまいます。
そして食物繊維をとることで腸の中がきれいになり、うんちが出やすくなります。
食物繊維は野菜に多く含まれています。
水分と食物繊維をしっかりととらせるように心がけましょう。
お腹を冷やさない
こちらも大人の便秘にも言えることですが、お腹を冷やしてはいけません。
お腹を冷やしてしまうと血行が悪くなってしまい、腸の活動が鈍くなってしまいます。
寝るときにお腹を出して寝ないこと、便が出にくいときにはお腹を湯たんぽやホッカイロなどで温めてあげるとよいでしょう。
小学生の便秘は体質改善で早めに治そう
規則正しい生活習慣と食事習慣
小学生の便秘体質は早めに改善してあげる必要があります。
まずは規則正しい生活習慣を心がけること。
学校に行っていると朝は早く起きることができますよね。
そのため、夜更かしせずに早めに寝かせるようにしましょう。
21時には就寝、朝は6時30分頃に起きるとよいでしょう。
朝時間がないとトイレに入る時間も確保できません。
余裕をもってトイレに入れる時間を作るためにも早起きは大切です。
食事面では前述したように食物繊維と水分の摂取が大切になります。
また、腸内の善玉菌が少ないことも便秘に関係するので、ヨーグルトを食べるようにすると腸の活動が活発になります。
スナック菓子やカップ麺は食品添加物が多く、便秘になりやすくなってしまうので控えたほうが良いでしょう。
このように、基本的な生活習慣を整ええることで便秘になりにくい体質が出来上がります。
ただし、体質はすぐには変わらないので、長い目で見ていきましょう。
まとめ
このように、小学生の便秘は学校で便をすることに対する羞恥心により便意を我慢してしまうことが主な原因です。
学校に行く前に自宅でうんちができるように排便リズムの確率と食習慣・生活習慣を見直してあげましょう。