2歳までの子供がほぼ100%の確率で感染するRSウイルス。
子供の頃に感染していても、その後何度も感染する可能性があります。
今回はRSウイルスに感染した大人に現れる症状や治療方法についてご紹介します。
RSウイルス 大人の特徴は鼻水や下痢?
大人が感染するとどのような症状が現れるの?
RSウイルスとは風邪のような症状を引き起こすウイルスの一つです。
毎年9月頃から流行が始まり、冬に流行のピークを迎えます。
非常に感染力の強いウイルスであり、咳やくしゃみ、手にウイルスが付いた状態で食事をすることで口の中からも感染します。
冒頭でも少しお話しましたが、2歳までにほとんどの人が感染し、大人になるころには体内に免疫ができています。
RSウイルスによる症状は呼吸器に現れることが多く、ゼイゼイと喘鳴を伴う咳を引き起こします。
子供が感染すると咳のほかにも発熱や鼻水などの症状が現れ、気管支炎や肺炎へ悪化してしまうこともあります。
ですが、大人は体内に免疫があるのでそれほど悪化することはほとんどありません。
感染したことに気が付かないこともあるほど、症状は現れにくく、知らないうちに治っていることもあります。
普通の風邪だと思って見過ごしてしまうこともありますが、大人のRSウイルス感染の特徴は鼻水や下痢です。
鼻水・下痢もそれほど悪化することはほとんどありませんが、このような症状で調子が悪いなと感じる場合にはRSウイルス感染の可能性があります。
RSウイルス 大人は熱は出ないの?
大人は熱がでることは稀
大人のRSウイルス感染は体内に免疫があることにより重症化しにくく、ちょっと調子が悪いかな、と感じる程度の場合がほとんどです。
子供の場合には発熱を伴いますが、大人は熱が出ないことが多いのです。
子供の場合に特徴的な症状も大人では顕著に表れることはほとんどないため、症状からRSウイルスに感染していると推測するのは難しいのです。
RSウイルスは大人は自力で治る?
病院に行かなくても治る
子供の場合には症状が悪化しやすく、病院に行かないとなかなかよくなりません。
ですが大人の場合はそうではないのです。
症状も軽く、自分が感染していることにすら気が付かない場合が多いです。
疲れているだけかな、ちょっと風邪ひいたかなと思うくらいで、しっかりと栄養をとって睡眠をたっぷりとれば気が付くと治っています。
そのため、RSウイルスが原因でどうしようもないくらいに体調が悪化することは非常にまれで、病院に行かなくても自力で治ってしまうことが多いのです。
悪化するのは生活リズムが不規則だったり、仕事や家事で疲労がたまり免疫力が低下している場合です。
免疫力が低下することで、RSウイルスによる症状が引き起こされやすくなってしまいます。
日頃から規則正しい生活習慣と食事、睡眠をしっかりと心がける必要があります。
人混みに行く時にはマスクを着用し、帰宅したら手洗いうがいをする習慣をつけましょう。
気を付けなくてはいけないことは?
自分は大人だからRSウイルスに感染しても症状が悪化しないはずだし別に気にしなくてもいいか、と思ってしまってはいませんか?
免疫力のある成人では症状は現れにくいですが、子供や高齢者に感染するとやっかいなのがRSウイルスです。
小さなお子様のいる家庭や高齢者と暮らしている方、または学校や幼稚園、病院や高齢者施設などにお勤めの方は感染予防をしっかりとしなくてはいけません。
あなた自身に症状が現れにくくても、あなたが菌を運んでしまうことで近くにいる子供やお年寄りに移してしまう可能性があります。
特に幼稚園や高齢者施設など、人がたくさん集まる場所では集団感染が起こりやすく、とても危険です。
子供や高齢者では呼吸器症状が悪化し気管支炎や肺炎などを引き起こしやすくなります。
高齢者の場合には命にかかわってしまうこともあるため、感染予防や人に移さない工夫は十分に必要なのです。
まとめ
このように、RSウイルスは成人に感染しても症状が悪化することはほとんどなく、軽い咳や下痢などで済む場合が大多数です。
病院に行かなくても治りますが、周りに子供や高齢者がいる場合には手洗いうがいとマスクの着用を徹底し他の人に移らないようにしましょう。