病気になって病院に行ったら内服薬が処方され、これでもう大丈夫だと思ったのに…
吐き気が強かったり、薬を飲んだあとに吐いてしまった!そんな経験はありませんか?
今回は薬を飲んだ後に吐いてしまったときや薬が飲めないときの対処法についてご紹介します。
子どもが薬を飲んだ後にすぐ吐いてしまったらどうしたらいい?
すぐに吐いてしまったら
薬を飲ませたら2~3秒ですぐに吐いてしまった!
そんな時はどうしたらいいのでしょうか。
まず、吐き出してしまった量を見てみましょう。
飲ませた薬のほぼすべてを吐き出していた場合には体の中に薬はほとんど入っていません。
それならば、飲んでいないのと同じです。
内服方法などを工夫してもう一度飲ませましょう。
吐いたのが少量で半分以上は飲めた、という場合にはそのまま様子を見てもいいでしょう。
次の内服時間にまた薬を飲ませれば問題ありません。
吐き出されないためには
薬が処方されても飲み込めなければ意味がありません。
薬をそのまま飲ませようとしていませんか?
子供の場合はほとんどの内服薬が粉薬で処方されます。
年齢にもよりますが粉のまま飲むのはとても難しいです。
粉薬がのどにくっついて違和感を覚えたり、気管に入ることで吐き気を誘発してしまうこともあります。
ゼリーに混ぜたりお湯で練ったりして飲ませることをお勧めします。
子供が薬を吐き出す理由として、変な味がするから、異物感を感じるからなどの理由が考えられます。
飲みやすくなるように工夫をしてみると吐き出さずに飲んでくれますよ。
薬の消化される時間はどのくらい?
薬が消化されるのにかかる時間は?
お子さんに嘔吐の症状がある場合、薬も一緒に吐き出してしまうのではないか…と心配される親御さんも多いことでしょう。
子供の場合、お薬を内服してから消化・吸収されるまでには15~20分かかります。
内服薬は点滴と違って速効性はありません。
吸収されるまでに時間もかかりますし、効果が出るまでにも時間がかかります。
薬を飲んだのに嘔吐してしまったらどうしたらいいの?
薬を飲んですぐに吐いてしまった場合は前述したように吐いてしまった量を見て対応しましょう。
少し時間がたった後に吐いた場合には、お薬をもらった病院に確認するのが一番確実です。
病院には、薬を飲んでからどれくらいの時間で嘔吐したのか、嘔吐物の性状や色、量を伝えます。
薬を飲んでから30分以上経過して吐いた場合には、そのまま経過観察し次の内服時にそのまま薬をのませるという場合が多いです。
30分以内に吐いた場合には、薬の成分が体内に入っていないと判断され、飲みなおしするようにと判断する医師が多いです。
まずは医師に相談しましょう。
吐き気で薬が飲めない時の工夫は?
服薬ゼリーで飲む
吐き気が強い時には、できるだけ少ない回数で確実に薬を飲み込む必要があります。
粉薬の場合には粉のままではなく、1滴から3滴ほどの水で粉薬を団子状に丸め、それを服薬ゼリーで包んで内服する方法がおすすめです。
市販のゼリーでもよいのですが、服薬用のゼリーのほうが固さがあり確実に薬をコーティングできます。
水で薬を丸めることで量が多い薬でも小さくまとめて1回で飲むことができます。
多量のゼリーや水分を胃に入れると吐き気を誘発してしまうため、できるだけ少量で飲めるように工夫してあげましょう。
どうしても飲めない時には
嘔吐を繰り返していたり、吐き気が強すぎて薬が飲めないときには病院で相談しましょう。
無理して飲んでも吐いてしまっては意味がありませんし、苦痛を強めるだけです。
吐き気が強い場合には内服ではなく点滴にしてくれる場合もあります。
嘔吐を繰り返している場合には脱水も併発している可能性があります。
その場合には水分も摂取する必要があるのでなおさら点滴が必要です。
確実に薬を体の中に入れられる方法を選択する必要があるので、薬が飲めない場合には早めに病院で相談しましょう。
まとめ
このように、薬を飲んだ直後に吐いてしまった場合には、吐いた量を見てみましょう。
全て吐き出しているようならば飲みなおしが必要です。
どうしようか迷った場合にはかかった病院に相談するのが確実です。
吐き気が強い場合にも別の方法を選ぶ必要があるので、内服できない場合には早めに相談するようにしましょう。