溶連菌感染症は子供がかかる病気、と思ってはいませんか?
実は溶連菌感染症は大人でもかかる可能性があります。
健康な状態では溶連菌に感染することはほぼありません。
ですが疲れがたまっていたり、不規則な生活習慣が原因で体の免疫力が低下すると、溶連菌に感染してしまいます。
今回は大人同士でも感染してしまう溶連菌感染症についてお話します。
溶連菌 大人同士でも感染する?
溶連菌はどうやって感染するの?
溶連菌は主に飛沫感染します。
溶連菌に感染している人の咳やくしゃみによって菌が飛び散ってしまいます。
また、飛沫感染だけではなく食べ物から感染することもあります。
溶連菌にはいくつかの種類があり、種類によっては食品の中で増殖するものがあります。
溶連菌に感染した人の唾液が食べ物に付着し増殖したあとに他の人の口の中に入り込み感染します。
感染を防ぐ方法は?
大人の溶連菌感染を防ぐ方法についてお話しします。
まずは、生活習慣を整え規則正しい生活をすることで免疫力を低下させない生活を心がけましょう。
1日3食しっかりと食べ、睡眠をしっかりととりましょう。
また、溶連菌は飛沫感染しますので、マスクを着用することは予防に効果的です。
人混みは避け、手洗いうがいをしっかりとするようにしましょう。
溶連菌大人は会社を休んだ方がいい?
もし、溶連菌に感染してしまった場合、仕事はどうしたらよいのでしょうか。
溶連菌の主な症状は?
溶連菌の症状の特徴はのどの痛みです。
溶連菌は普通の風邪の時よりも強いのどの痛みが現れます。
唾液を飲み込むこともつらいほどの痛みが出ます。
子供の場合は39度ほどの高熱が出ますが、大人の場合は熱が出ないことがあります。
体全体に赤い発疹が現れることもあります。
食欲不振や頭痛、倦怠感が出る人もいます。
症状は人それぞれですが、強いのどの痛みはほぼ必ず現れる症状です。
溶連菌で仕事を休む時は何日が目安?
溶連菌感染が疑われたらどうしたらいいの?
溶連菌の潜伏期間は2~5日ほどです。
そのあとに前述したような症状が現れます。
病院にかかって治療することが必要です
溶連菌はのどの感染症ですので耳鼻咽喉科にかかるのがいいです。
近くに耳鼻咽喉科がない場合には内科や小児科でも診てもらうことができます。
病院ではのどの表面を綿棒でこすり、のどに溶連菌がいるか調べる検査を行います。
結果は15分ほどで出ます。
溶連菌感染症と診断された場合には抗菌薬を処方されます。
処方された薬をきちんと飲めば症状は軽快します。
処方された薬は症状がよくなってもきちんと飲みきる必要があります。
途中で内服をやめてしまうと症状が悪化したり完治しないことがあるので注意しましょう。
会社はどうしたらいいの?
溶連菌は飛沫感染で他の人にも移ってしまう感染症です。
病院で抗菌薬をもらえば症状は5日から2週間ほどでよくなります。
では、会社にはどのタイミングで出社したらよいのでしょうか。
抗菌薬を飲んで1日経過すれば他人への感染力は失われます。
そのため症状がよくなれば会社に行くことは可能ですが、すぐに症状がよくなるとは限りません。
発熱がおさまり、発疹が消失するまでは自宅で安静にしている必要があります。
一番特徴的な症状であるのどの痛みは一番長引く症状です。
1週間前後でよくなりますがあまりにものどが痛くて辛い場合には出社を控えてもいいでしょう。
まとめ
このように、溶連菌感染症は大人でも感染することがあります。
働いている人は会社にいつから行けるのか気になるところですが、抗菌薬を内服して1日立てば他人にはうつらなくなります。
発熱や発疹などの症状が落ち着いたら出社しても大丈夫ですよ。