クリスマスの飾り付けの主役であるクリスマスツリー。
誰でも一度は飾り付けをしたことがあるでしょう。
クリスマスツリーの飾りには、ボール型の飾りの他にリンゴや星など様々な種類の飾りがありますね。
きらきら輝く飾りに子供だけではなく大人もわくわくすることでしょう。
ですが、どうしてクリスマスツリーに星やボール、リンゴなどのオーナメントを飾るのでしょうか。
今回はクリスマスツリーのオーナメントの意味についてご紹介します。
クリスマスツリー オーナメントに意味はある?
そもそもクリスマスツリーはなぜ飾るのか?
クリスマスの定番、クリスマスツリー。
ですがどうしてクリスマスツリーを飾るのかということを知っている方は少ないことでしょう。
クリスマスはもともと、イエスキリストの誕生を祝うお祭りとされてきました。
キリスト教徒を中心に4世紀ごろから行われてきたクリスマスですが、その当時はまだクリスマスツリーはありませんでした。
クリスマスツリーにはもみの木が使われることが多いですよね。
もみの木などの冬になっても葉が落ちない木を常緑樹と呼びます。
常緑樹は世界の各地で永遠の命の象徴とされ、大切にされてきた木々です。
もみの木は横からみると三角形に見えることからキリスト教の三位一体を表す木であるとされました。
また、フランスに住んでいたキリスト教徒であるサン・コロンバンという人物がある山に登ったときの話も関係しているとされます。
サン・コロンバンが上った山ではとても古いもみの木がキリスト教徒ではない人々から崇拝されていました。
サン・コロンバンと仲間たちはそのもみの木に自分たちのランプを吊り下げるとその美しさにひかれてたくさんの人々が集まってきました。
サン・コロンバンは彼らの前でイエスキリスト降誕の話をし、山の人々をキリスト教に改修させることに成功しました。
こうして、その山ではその後ももみの木をランプで美しく飾りつけるようになり、その習慣がフランス各地に広がっていったということです。
このように、クリスマスツリーを飾るようになったのはサン・コロンバンの伝説と、常緑樹への信仰が合わさったからと考えられています。
オーナメントに意味はあるの?
現在ではクリスマスツリーのオーナメントはたくさんの種類があります。
ボールやリンゴ、星のほかにもたくさんの飾りがあります。
飾りをするときにそれぞれの意味を考えたことがある人は少ないかもしれません。
ですが、クリスマスツリーのオーナメントはただきれいだから飾るわけではありません。
次項でそれぞれのオーナメントの意味をご紹介します。
クリスマスツリーの星トップスターの由来
クリスマスツリーのてっぺんに星を飾るのはなぜ?
クリスマスツリーのてっぺんには星を飾りますよね。
この星はトップスターと呼ばれています。
イエスキリストが生まれた日にの夜空には明るく輝く星がありました。
その星は3人の賢者を導いたベツレヘムの星と呼ばれています。
この星が実際にあるどの星だったのかは現在もわかっていません。
ベツレヘムの星に導かれた3人の賢者たちはキリストとその家族に会うことができました。
クリスマスツリーのてっぺんにトップスターを飾るのはその家で一番若い子供という伝統もあります。
キリスト教やユダヤに関連する六芒星を飾ることもありますが、角が5つの星でも特に問題はありません。
イギリスでは星ではなく天使を飾る地方もあります。
ボールやりんご、ほかのオーナメントの意味は?
ボールに込められた意味とは?
クリスマスツリーに飾るボール玉は現在ではプラスチックですが、昔はガラスのボールが使われていました。
ガラス玉は神様が活動するための力が込められているという伝説があり、きらきらと光が反射する様子は魔除けになるとされてきました。
ツリーにガラス玉を飾ることで悪魔や悪霊を遠ざけるという意味で飾られてきました。
ですがガラスでは重いので、最近では軽量化をはかりプラスチックが使われています。
赤いボールにはキリストが流した血、白は純潔、緑は永遠、金銀は気高さや高貴さといった意味があります。
リンゴにはどのような意味があるの?
クリスマスツリーにリンゴを飾るのはアダムとイブの伝説からきています。
ドイツではクリスマスにアダムとイブの物語を演劇で上演する風習がありました。
アダムとイブは神様が最初に作った人間です。
楽園のようなエデンの園で暮らしていた2人ですが、神様から食べてはいけないと言われた禁断の果実を食べたことでエデンの園を追い出されてしまいます。
禁断の果実がなっていた木は知恵の木と呼ばれています。
演劇中では禁断の果実にリンゴが使用されていましたが、リンゴの木は落葉樹であったため見栄えのよいもみの木を使うようになりました。
つまり、クリスマスツリーのリンゴは禁断の果実を意味しています。
ベルの意味は?
クリスマスツリーに飾られるベルにはとてもめでたい意味があります。
このベルはイエスキリストが生まれたことを人々に知らせるために鳴らしたベルとされています。
神の子イエスが生まれたという知らせは人々を幸せにすると信じられており、このベルはとても良い意味とされています。
まとめ
このように、普段なんとなくかざっているクリスマスツリーのオーナメントはたくさんの意味が込められています。
飾るときにお子さんに説明しながら飾り付けができたら楽しいですよね。