冷え性に悩む女性は多いですよね。
手足の先の冷えの原因は主に血流の悪さが原因です。
ですが冷え性なのに手足や顔がほてる、という方はいませんか?
今回は冷え性で手足や顔がほてる原因と隠れ冷え性の対策、体質改善方法についてご紹介します。
冷え性なのに手足や顔がほてる原因は?
手足や顔がほてる「隠れ冷え性」とは?
冷え性の方の多くは、手足やお尻の冷えで辛い思いをするものです。
手足が冷える一般的な冷え性では体温が低下することで内臓が冷えてしまうのを防ぐために体の中心に血液を集めます。
そうして、手足などの体の末端にめぐる血液が少なくなり、冷えを感じます。
このような一般的な冷え性は末端冷え性と呼ばれることもあります。
末端冷え性とは逆に、手足や顔がほてる人は自分は冷え性とは無縁なんだ、と思いがちでしょう。
ですがそうではありません。
手足や顔がほてりやすいひとは内蔵型冷え性、つまり隠れ冷え性である可能性が高いのです。
内臓の冷えは手足の冷えとは違い、自分ではわかりにくく、冷え性であることに気が付かないことが多いのです。
内臓型冷え性、つまり隠れ冷え性は、手足や顔の血流が増えてしまうことで内臓にめぐる血液が少なくなり、内臓が冷えてしまうことです。
隠れ冷え性になってしまう原因として、内臓が冷えてしまうような生活習慣、食生活をしていることが考えられます。
冷たい飲み物や食べ物をよく食べている人は消化の過程で内臓が冷えてしまいます。
また、食べ物の中には体を冷やす作用のある食品があります。
暑い国で作られている食べ物にその作用があるものが多いです。
例えば、チョコレートなど。
そして乳製品、小麦、生の夏野菜も同様に体を冷やしてしまう作用があります。
カップラーメンなどのインスタント食品に含まれる食品添加物も同様です。
また、血液を送り出すポンプ機能を果たす全身の筋肉量が低下すると体の冷えをもたらします。
毎日適度な運動はしていますか?
運動不足による筋力低下は内臓の冷えの原因となります。
早めに気が付いて体質改善していかないと思わぬ体の不調を引き起こすことがあります。
隠れ冷え性に早く気が付くためには?
では、内臓が冷えてしまう隠れ冷え性ではどのような症状が現れるのでしょうか。
隠れ冷え性のサインとして一番わかりやすいのは手足や顔のほてりです。
冬でも足がほてって暑く、寝るときに足だけ布団から出しているような人は隠れ冷え性の可能性が高いです。
体の末端の血流が増えているということは内臓にめぐる血液がその分少なくなっているということになります。
体の中心部への血流が少ないことで平熱が35度台と低かったり、胃腸の調子が悪くなります。
また、内臓の血流が少なくなることで体内の老廃物の代謝がうまくいきません。
そのため、肌荒れやシミが増えてしまいます。
肩や首の周囲の血流が減ることで周囲の筋肉が硬くなったり、老廃物の蓄積により肩こりや首のだるさも現れます。
これらの症状に一つでも当てはまる場合、隠れ冷え性である可能性が高く、体質改善が必要となります。
隠れ冷え性の対策はこれ
それでは隠れ冷え性の対策は具体的に何をしていけばよいのでしょうか。
前項の隠れ冷え性の症状に当てはまった人は必見ですが、当てはまらなかった人も今後隠れ冷え性になる可能性は0ではありません。
隠れ冷え性にならないためにもここからご紹介する対策をしっかりと実践していきましょう。
まずは適度な運動習慣をつけること
全身の血液がよくめぐるためにはよく働く筋力をつけることです。
筋力をつけるためには適度な運動習慣が必要です。
適度な運動習慣とは毎日10~15分程度、軽く汗を流すくらいの運動をすることです。
軽いジョギングや少し早めに歩くことなど簡単なことで良いのです。
汗を掻くことで体内の老廃物をしっかりと排出することができます。
自律神経の乱れも整えることができ、夜はぐっすり眠れるようになるでしょう。
お風呂にしっかりとつかること
日常生活の中で、体をゆっくりと温めることができるのはお風呂につかることくらいでしょう。
日頃、湯船につからずにシャワーだけで済ますことが多い人に隠れ冷え性は多いのです。
一人暮らしの方や仕事が忙しく夜の帰りが遅い方には湯船にゆっくりとつかる習慣がない人も多いことでしょう。
お風呂に入ると全身の血管が広がり、血流がよくなります。
血液がよくめぐることで老廃物が上手に排出され、内臓の血の巡りもよくなります。
湯船の温度は高すぎると体への負担が大きくなってしまいます。
大切なのはゆっくりと温まること。
40度くらいのお湯に30分ほどつかるのがおすすめです。
最近はお風呂の中で使えるスピーカーやプラネタリウムなど、リラックスグッズも多く販売されています。
仕事などのストレスは自律神経を乱し、隠れ冷え性の原因となってしまいます。
体を温めるついでに、音楽やプラネタリウムでリラックスするのもよいかもしれません。
お風呂から上がって湯冷めしないように部屋は冷房を付けないほうがよいでしょう。
お風呂上りには氷で冷やした水ではなく常温の水やお茶でしっかりと水分補給してください。
隠れ冷え性の体質改善はどうしたらいい?
隠れ冷え性に悩む方は内臓が冷えにくい体質に体質改善をする必要があります。
ここではおすすめの体質改善方法についてご紹介します。
タバコはやめること
隠れ冷え性は喫煙者に多いということをご存知ですか?
タバコに含まれるニコチンやタールなどの物質には血管を収縮させ、血流を悪くしてしまう作用があります。
タバコの箱の裏には様々な警告が書かれていますね。
血管が収縮すると冷え性だけではなく脳梗塞や心筋梗塞などの恐ろしい病気になってしまうこともあります。
できればタバコはやめたほうがよいでしょう。
鉄、ビタミンB、保温効果のある食べ物を摂る
体質改善には食生活の改善が必須です。
まずは1日3食しっかりと食べることです。
3食食べることで内臓をしっかりと動かしましょう。
無理なダイエットは冷えの原因になります。
そして体の中の様々な器官が働くためには酸素が重要です。
酸素を運ぶ役割のある血液成分、赤血球が不足することを貧血と呼びますが、貧血があると隠れ冷え性になりやすいのです。
特に女性は生理があるため、毎月赤血球が失われます。
良質な赤血球をしっかりと作るためには鉄とビタミンB12、ビタミンB6が必要です。
鉄が多く含まれる食品は納豆や豆腐などの大豆製品、ほうれんそうやレバーなどです。
ビタミンB12、ビタミンB6は赤血球の生成だけでななく体を温めて代謝をよくする働きがあります。
肉や魚、豆類、ホウレンソウ、ジャガイモやアボガドに多く含まれます。
これらの食品をバランスよく食事に取り入れていく必要があります。
また、日頃から体を温める効果のある食品をとるよう心掛ける必要があります。
ニンニクに含まれるアリシンという成分には血流を促進する効果があります。
生姜やトウガラシにも体を温める効果があるので生姜湯などを飲むとよいでしょう。
このように体を冷やさない食事の継続で体質改善が可能です。
エアコンによる冷えに注意
夏になると会社やスーパーなどでは冷房が効きすぎていることもあるでしょう。
特に会社は長時間過ごす場所ですのでエアコンによる冷え対策は重要です。
エアコンの風に直接当たらないように座る場所にきをつけたり、インナーや腹巻をつかってお腹を冷やさない工夫が必要です。
仕事中の飲み物も、冷たいお茶や水ではなく、白湯や紅茶、生姜湯がよいでしょう。
まとめ
このように、手足や顔がほてりやすい人は内臓の血流が不足して冷えてしまう隠れ冷え性である可能性があります。
思い当たる症状がある方は早めに対策をとり、体質改善をしていきましょう。