内臓が冷えると、消化不良やニキビなど様々な体の不調が現れます。
内臓が冷える原因は様々ですが、筋力低下や栄養状態、ストレスや生活習慣が大きく関係しています。
また、男性よりも女性のほうが筋力が弱いため血行が悪くなりやすく、内臓が冷えやすいとされます。
冷え性にはツボがよく効くことをご存知ですか?
今回は内臓の冷え対策によく効くツボと押し方や回数、効果的な押し方についてご紹介します。
内臓の冷え対策 効果のあるツボはここ
内臓が冷える…内蔵型冷え性の特徴とは?
手や足と異なり、内臓が冷えていることは自覚が難しいものです。
まずは内臓型冷え性の特徴を知り、自分が当てはまるかどうか確かめてみましょう。
内蔵型冷え性かも…と思った人は、まずはお腹に手を当ててみましょう。
お腹や腰回りがなんだか冷たい…と感じる場合には内蔵型冷え性である可能性が高いです。
内臓が冷えると消化がうまくいかなくなり、胃腸の調子が悪く、便秘や下痢などの症状が現れます。
体温も36.0度以下と低めの方が多いです。
体表面で測った温度よりも内臓の温度は少し高めですが、体表面温度が低いということは内臓の温度も低いと考えられます。
体温が低い方は自然と内臓を温めようと猫背になる人が多く、姿勢が悪い人にも内蔵型冷え性の可能性があるといえます。
女性の場合、生理痛がひどい人は内臓型冷え性を疑いましょう。
このような症状に当てはまる人は内臓型冷え性である可能性があるため、内臓の冷え対策をしていく必要があります。
内臓の冷えに効くツボとは?
ツボを押して血行を促進することで内臓の冷えを緩和することができます。
足首の内側のかかとの少し上側に、骨と骨の間のちょっとしたくぼみがありますね。
アキレス腱と内くるぶしの間、というとわかりやすいでしょうか。
この部分を太谿と呼びます。
太谿は腰やお腹の冷えに効果的なツボで、刺激することで血液の巡りをよくすることができます。
次に泌尿器系の症状に効果的とされるツボ、関元をご紹介します。
関元は泌尿器系の症状、血行促進に効果があります。
血行を促進し、泌尿器の働きをよくすることで老廃物の排出にも働きかけ、肌がきれいにもなりますし、体も温まります。
関元は臍の真下、指4本分下がったところにあるツボです。
そして、内臓の血行を良くするためには内蔵そのものの疲れをとってあげる必要があります。
手にあるツボ、指間穴は内臓の疲れをとる効果があります。
自律神経を整える働きもあるため生活リズムが乱れている人にもおすすめのツボです。
リラックス効果が高く、とても気持ちのいいツボの一つです。
指間穴は手の甲にあり、人差し指から小指までの指と指の間の付け根部分すべてを言います。
ツボの押し方や回数は?
太谿の押し方
前述した腰やお腹の冷えに効果的なツボである太谿。
まずは刺激する足と同じ側の親指の腹を太谿に当てます。
5秒かけてゆっくりと圧を加えたら、次は5秒かけて元に戻します。
太谿は両足にあるツボなので、片方ずつ各10回繰り返します。
関元の押し方
泌尿器系、血行促進に効果のあるツボ、関元。
まずは手の人差し指を関元に当てます。
5秒間かけて体の中心に向かいゆっくりと圧をかけます。
押したまま7秒間保ちます。
この手順を3~5分間繰り返すことで血行が良くなり、泌尿器系を中心に血の巡りが改善され温まります。
指間穴の押し方
内臓の疲れをとってくれるツボ、指間穴。
まずは反対の手の親指、人差し指で指間穴のツボをはさむようにします。
しっかりと圧をかけたあとに指先に向かって少し引っ張るようにして離します。
左右同様に10回ずつ行います。
ツボは痛いほど効果的なの?
強く押しすぎないほうが効果的
ツボは押せばよいというものではありません。
痛いほどよく効いているような気持になりがちですがそうではないのです。
ツボを強く押しすぎると痛みで体が緊張して収縮し、血行はよくなりません。
気持ちいいと感じる圧で刺激し、痛いと感じる場合には力を弱めましょう。
アロマの力を借りる
内臓の冷えは血行が悪くなることと関連していますが、ストレスも大きく関係しています。
ツボを押している時には少しでもリラックスできるように、アロマの力を借りましょう。
好きな香りの混ざったアロマオイルでツボ押しをしたり、アロマディフューザーで香りを飛ばすのもよいでしょう。
せっかく良い香りがするのですから、ツボを押している時には大きく深呼吸し、リラックスしましょう。
圧をかけるときに息を吐き、離すときに息を吸うと効果的なツボ押しができます。
体を温めて水分補給はしっかりと
ツボは血行促進効果があり、内臓の冷え対策には最適な対処法とも言えます。
ツボの効果を高めるにはいくつかの条件が必要となります。
まず、ツボを押す前に体を温める努力をすることが大切です。
冷え切った体でツボを押しても効果が高まりません。
まずはお風呂にゆっくりとつかり、全身を温めましょう。
お湯の温度は40度くらいがおすすめです。
湯船につかることはリラックス効果もありますので乱れた自律神経を整える効果も発揮されます。
そして温まった体でツボを刺激しましょう。
もちろん、お風呂に使った後は十分な水分補給をし、血液がどろどろにならないよう配慮しましょう。
お風呂につかり、ツボを押すことで体にたまった老廃物や汗が排出されます。
カフェインの入っていないお茶や水で、できれば常温か温かい飲み物としましょう。
冷たい飲み物を飲むとすっきりしますが、せっかく温めた内臓がまた冷えてしまいます。
内臓の冷え対策のためには継続してツボ押しを
ツボ押しは継続しないと効果が持続しません。
1日や2日やったところで大きな改善は見られにくく、毎日同じ時間に継続してツボ押しを行うことが大切になります。
また、ツボ押しだけでは内臓の冷えは改善しません。
規則正しい生活習慣や食生活の意識、ストレスの発散が不可欠になります。
このような大切なことを意識しながら継続してツボ押しをしていきましょう。
まとめ
このように、内臓の冷えにはツボ押しが効果的です。
強い力で押せばよいというわけではなく、自分が気持ちいいと感じる力加減でツボ押しをしましょう。
ツボ押しをするときはリラックスできる環境を整え、ストレスを上手に発散しながら行うとより効果的です。
ぜひ試してみてくださいね。