節分になると、願い事をしながら恵方巻を食べるという文化があります。
恵方巻の食べ方のルールには様々なものがありますが、食べるときに願いごとをするというのは共通ですね。
毎年異なる恵方を向いて1本まるまる食べるという恵方巻。
恵方には神様がいるとされ、恵方巻の7種類の具は七福神にちなんでいるとされます。
今回は恵方巻を食べながら願い事をするときのルールについてご紹介します。
恵方巻を食べながら願い事をするときのルールは?
・恵方巻の食べ方のルールは?
恵方巻というのはもともとはまるかぶり寿司と呼ばれており、大阪の古い風習をもとにしたものです。
コンビニ業界や寿司業界が海苔巻きを売るために考えた販売戦略が全国的に定着し、現在の恵方巻となりました。
恵方巻の食べ方には様々な説がありますが、古くから守られているルールというわけではありません。
基本的には1本切らずに食べることとされています。
1人1本恵方巻を用意して、恵方を向いて願い事をしながら無言で食べるというのが基本的なルールとなります。
このルールが適用されるのは最初の1本で、残りは切って食べてもよし、話しながら食べてもよし、しょうゆをつけてもよいとされます。
しかし、家庭や地方によって食べ方のルールは多少異なり、必ずこれは守るというような公式ルールは存在しないようです。
・恵方巻を食べるときの願い事はいくつまで願っていいのか?
願い事が1つならばよいのですが、かなえたい願いがたくさんあるときにはすべて願ってもいいのでしょうか?
願い事の数に決まりはありません。
ですが、神様にお願いするのですから欲張りすぎはよくないですね。
流れ星にするお願い事は、流れ星が消えるまでに3回唱える、というルールが有名ですね。
恵方巻を食べ終わるまでの間に1つの願い事を何回も心の中で唱えたほうが、たくさんのことを願うよりも叶いそうな気がしませんか?
・願い事の内容のルールはあるのか?
恵方巻を1本まるまる食べる意味は、縁を切らないようにという意味があります。
他にも無病息災を願う、などの意味があります。
恵方巻を食べながら願う内容に決まりはありませんが、恵方巻そのものに込められた願いを大切にした方がよいのではないでしょうか。
宝くじが当たりますように、お金持ちになれますようにといった私利私欲にあふれた願いよりも、家族が健康に過ごせますようになど他の人を想った願いのほうが神様は聞いてくれるでしょう。
また、自分の願い事だけを神様に伝えるのは、よくありません。
願い事をする前に、これまで健康に生きてこられたことを神様に感謝しなくてはいけません。
自分の願いを伝える前に、まずは感謝の気持ちを伝えましょう。
恵方巻を食べている時には無言じゃなくちゃだめ?
・恵方巻を無言で食べる意味とは?
恵方巻を無言で食べるというルールは有名ですよね。
どうして無言で食べるのでしょうか。
恵方巻を1本まるまる食べるのには、幸福が恵方巻をつたって口の中に入ってくるからという意味があります。
ここで幸福が口から入ってきたのに、途中で話をしてしまったら、せっかく入ってきた幸福が口から逃げてしまいます。
また、恵方巻を食べるときには願い事をします。
神社で願い事をしているときのことを思い出してみましょう。
誰もが神様に手を合わせて無言で願い事をします。
途中で話している人はいないですよね。
恵方巻を食べている間にする願い事もこれと同じように考えます。
願い事をしているのですから途中で話をしてはいけないということになります。
恵方巻の食べ方 目をつぶるって本当?
ここまで、願い事のルールについてご紹介してきました。
恵方巻を食べながらする願い事は神社での願い事とルールが似ています。
そうなると、願い事をするときには目を閉じたほうがよいのか、という疑問が出てくる方も多いのではないでしょうか。
初もうでなどで神社で願い事をする時には、手を合わせて目を閉じて願い事をします。
恵方巻を食べる時には、手を合わせることはできませんが、目を閉じることはできますね。
ですが、恵方巻の食べ方のルールには目を閉じて食べるというルールはありません。
目を閉じたまま恵方巻を食べるのは難しいです。
のどが詰まってしまったり、うまく口に入らなかったりするかもしれません。
恵方巻を落としてしまうこともあるかもしれません。
そうなったときに、「あ!」と声が出るかもしれません。
このようなリスクを考えると目はあけたまま食べたほうが安全ですし、神様に失礼がなく食べることができると思います。
恵方巻の食べ方については地方や家庭でルールが異なります。
その場その場のルールに従って食べるのがよいでしょう。
目を閉じて食べるというご家庭や地方もあるので、周囲に合わせて食べるといいですね。
まとめ
このように、恵方巻の食べ方には様々なルールがあります。
願い事についてはある程度ルールは一定のようです。
神様に何かを願う時には日頃の感謝を忘れずに伝え、私利私欲にまみれた願い事はしないようにしましょう。
神様に失礼のないようにふるまうことが願いをかなえるためには一番重要なことかもしれません。