恵方巻の食べ方やルール 立って座って?笑って無言で?正しいのはどれ?

節分といえば、恵方巻ですよね。

毎年決まった恵方を向いて食べる恵方巻にはいくつか食べ方のルールがあります。

有名なのは、1本食べる間に話をしてはいけない、無言で食べるというルールではないでしょうか。

実は、恵方巻の食べ方には他にもたくさんのルールがあります。

今回は恵方巻の正しい食べ方やルールについてご紹介します。

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恵方巻の食べ方 立って食べる 座って食べる?

恵方巻の食べ方について、食べ方の姿勢についても決まりがあると言われる家庭もあります。

ご家庭によってさまざまな姿勢で恵方巻を食べますが、日本の文化的な決まりでは姿勢にはルールがありません。

小さな子供が恵方巻を食べると、食べこぼしなどがあるので、幼稚園や保育園では座って食べるところが多いです。

家庭によっては恵方を向いて仁王立ちするように恵方巻を食べるというご家庭もあります。

地方による決まりのようなものはなく、各家庭でのルールといってもよいでしょう。

座って食べる場合には、
・食べこぼしをしないため
・食事は座って食べるものだから恵方巻も同じく座って食べる
・行儀よく食べるため
・のどに詰まらせないため
などの理由があります。

立って食べる場合には
・気合を入れて食べるため
・祈りながら食べるため
などの理由があります。

食べる姿勢については決まりがありませんので、各ご家庭で考えるルールをお子さんに教えてあげましょう。

恵方巻きの食べ方 笑いながら食べる 無言で食べる?

恵方巻の食べ方のルールで誰もが知っているルールとして、黙って食べるというものがあります。

ですが、地域によっては笑いながら食べるとご利益があるとする地域もあります。

ここではそれぞれのルールについてご紹介します。

・恵方巻を黙って食べる理由とは?

恵方巻を黙って食べる理由は、食べている間に願い事をするためです。

日本での神事はほとんどが無言で行われます。

恵方巻を食べるときに向く恵方には神様がいるとされており、恵方巻を食べることも神事と考えられます。

恵方にいる神様は福をつかさどる神です。

その神に願い事をするために、恵方巻は黙って食べるとされています。

願い事の途中で話をすると、福が逃げる、神に失礼、などさまざまな説があります。

・笑って食べる理由とは?

笑う門には福来る、といいますよね。

恵方巻を笑いながら食べるという地域もあります。

日本のほとんどの地域が恵方巻は黙って食べるとしていますが、稀に笑いながら食べるという地域もあります。

食べている間も笑っているのは非常に難しいので、食べた後に笑うという場合もあります。

恵方巻を笑って食べる理由には、
・笑って邪気を吹き飛ばす
・恵方巻は笑方巻とも書ける
・笑いは免疫力を高める力があるので健康を願って
などの理由があります。

節分の時期にはインフルエンザなどが流行し、健康管理に気を付けなければいけない時期です。

そのため、幸福とともに健康も願おうと考えられたのではないでしょうか。


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恵方巻の食べ方のルール 正しいのは結局どれ?

このように、様々な説がある恵方巻の食べ方ですが、結局正しい食べ方はどれなのでしょうか。

・恵方巻の起源とは

恵方巻は日本の伝統である、と思っている方が多いと思いますが、実は恵方巻の文化が普及したのはごく最近です。

たしかに、大阪を中心とする関西地方では古くから海苔巻きを食べる文化がありました。

恵方巻の起源は、
・幕末から明治時代初期にかけて大阪・船場の商人が商売繁盛、無病息災、家内安全を願ったのが始まり
・船場の花街で働く女性が階段の中段に立って、巻き寿司を丸かぶりすると願い事がかなったという故事にちなむ
・船場の旦那衆が節分の日に行った艶っぽい遊びが発端
・節分の頃は新しい香の物が漬かる時期で、江戸時代中期、香の物入りの巻き寿司を丸のまま恵方に向かって食べ、縁起を担いだ
など諸説あります。

恵方巻の始まりはこのような諸説をもとに大阪府鮓商生活衛生同業組合という海苔の販売組合が発案した節分丸かぶり寿司キャンペーンが始まりです。

諸説あるということはどれが本当の起源なのかははっきりとわからないということになります。

現在行われている節分の恵方巻は、海苔の販売組合や寿司屋、コンビニ業界が節分の時期に海苔巻きを売ろうとして全国にひろめたものです。

バレンタインデーにチョコレートをプレゼントする、という風習と似たようなものですね。

・恵方巻の正しい食べ方のルールとは?

このように、恵方巻は起源がはっきりしません。

そのため、昔から伝わる正しい食べ方というものは実はありません。

様々な説の中から自分が一番信じられる食べ方で食べましょう。

ここでは一般的によく知られる恵方巻のルールをご紹介します。

まずは、一人1本恵方巻を用意します。

恵方巻は切り分けると縁が切れると言われているので1本まるまる食べるようにしましょう。

恵方巻の中身は七福神にちなんで7種類の具が入っています。

大きさや長さには決まりがないようです。

恵方は毎年変わります。

食べる前に恵方を確認しましょう。

準備ができたら恵方を向いて1本まるまる無言で食べましょう。

願い事を思い浮かべながらゆっくりとのどを詰まらせないように食べるようにしましょう。

1本無言で食べることができたらご利益があるとされます。


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まとめ

このように、恵方巻には正しいルールというものは存在せず、みんながそうしているルール、というようにとらえられます。

様々な説の中から自分が一番信じられる由来やルールに従って食べましょう。

どんな食べ方をしても、神様に願い事をする行事ということには変わりありません。

おいしく楽しく食べられることが一番幸せなのではないでしょうか。

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