節分 恵方巻の由来を子供に伝えるには?歴史と説明の具体例も!

日本の伝統行事である節分の時期には、街は鬼や豆の装飾でにぎわいます。

幼稚園や保育園、小学校などでは節分行事として豆まきが行われるところも多いのではないでしょうか。

節分といえば、豆まきの他にも恵方巻を食べるという文化があります。

恵方巻にまつわるお話はいくつかありますが、子供に恵方巻の由来を伝えるためにはどのようにお話すればよいのでしょうか。

今回は子供に恵方巻の由来をきちんと教えるコツや歴史、説明の具体例についてご紹介します。

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節分 恵方巻の由来を子供に伝えるには?

恵方巻の由来を子供に正しくわかりやすく伝えるには、まずは大人である私たちが正しい由来を知っておかなくてはいけません。

まずは恵方巻について知るところから始めましょう。

・恵方巻とはそもそも何なのか?

恵方巻とは、節分に食べる太巻き寿司を言います。

その年の恵方、つまり吉方を向いて食べると縁起がよいとされています。

恵方は神様がいる方向という意味です。

恵方は毎年異なり、節分の時期になると今年の恵方について情報が流れていますね。

まるかぶり寿司や恵方寿司、招福巻、幸運巻と呼ばれることもあります。

1本丸ごと食べるのが望ましいとされ、願い事を頭に浮かべながら恵方を向いて無言で食べきるのがルールとされています。

1本丸ごと食べる理由は、縁を断ち切らないようにという願いが込められています。

恵方巻の中身は7種類の具です。

7種類である理由は七福神にちなんでいるとされています。

かんぴょう、キュウリ、しいたけ、卵焼き、ウナギまたはアナゴ、桜でんぶ、ホウレンソウが一般的です。

・恵方巻の由来を子供に伝えるには?

子供は好奇心旺盛で、節分になぜ恵方巻を食べるのか、恵方巻の由来は、など気になることがいっぱいでしょう。

その質問に正しく答えなくてはいけません。

恵方巻を食べるのは1年に1回、節分の日だけです。

子供に古くからの日本の文化を伝えるには、節分の日に恵方巻を食べることを家族の恒例行事とするのが望ましいでしょう。

豆まきと合わせて、子供が楽しく恵方巻について知ることができるようにするとよいでしょう。

まずは恵方巻の歴史を知っておこう

恵方巻は日本の文化、といいますが、恵方巻を食べるようになったのは一体いつごろからなのでしょうか。

ここでは恵方巻の歴史をご紹介します。

・恵方巻の起源は?

恵方巻の起源については諸説あります。

江戸時代の末期もしくは明治の初めころより大阪の中心地である船場で商売繁盛、無病息災、家内円満を願ったことが事の発端とされています。

その後、大阪を中心に節分の日にその年の恵方に向いて無言で1本の巻きずしをまるかぶりすればその年は幸運に恵まれると言い伝えられました。

この風習はもともとは舞妓や芸妓の世界、つまりは花柳界で行われていた風習です。

そのほかにも、さまざまな説があり、
・船場にある階段の中段で女性が太巻き寿司をまるかじりして願い事をした
・豊臣秀吉の家臣の堀尾吉晴がたまたま節分の前日に海苔巻きを食べて出陣したら戦いで大勝利を収めた
・1800年代のある年の節分の日に大阪近郊の村で村人が集まって巻きずしを食べるときに切り分ける手間を省くために1本まるかじりした

どれが本当の起源なのかは不明ですが、恵方巻を食べるという文化は江戸時代頃から存在していたのです。

しかし、第一次世界大戦などの戦争の時期には恵方巻の風習は一度消えかけています。

現在の恵方巻の風習は、1977年の大阪海苔問屋協同組合による海苔の販売促進行事で復活しました。

1990年代には流通業界の販売促進事業によって全国で恵方巻きが食べられるようになっています。

現在ではコンビニやスーパーなどで恵方巻が簡単に手に入るため、節分に恵方巻を食べる家庭が増えています。


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恵方巻について子供に説明する具体例

それでは、恵方巻について子供に説明するにはどのような方法がよいのでしょうか。

子供に説明するには要点をまとめて話すことが重要になります。

・恵方巻とは何か
・まるごとかぶりつく理由
・食べ方

の順番に説明していくのがよいでしょう。

わかりやすく説明するには
・恵方巻とは今年も1年幸せに過ごせますようにというお願いをしながら食べる太い海苔巻き
・神様が毎年違う方向にいるため、毎年向く方向が違う
・長生きできますようにという願いごとのために、恵方巻は長い
・中身の具が7種類なのは神様が7人いるから

という内容を伝えるのがよいでしょう。

それでは、具体的にどのような方法で伝えればよいのでしょうか。

・絵本を使用する

子供に何かを説明する時には絵本を使って説明すると伝わりやすいです。

恵方巻をテーマにした絵本も探せばいくつかあります。

一番よく知られている恵方巻の絵本として、野村たかあき作の「おばあちゃんの恵方巻」という絵本があります。

この絵本では、おばあちゃんと孫が一緒に恵方巻を作りながら、恵方巻の由来や意味について知るという内容になっています。

巻末には恵方巻のレシピもついています。

言葉だけの説明ではなく、絵も一緒に見ることで子供は理解がしやすいのです。

・一緒に恵方巻を作る

子供にとって親と一緒に何かを作るということは楽しい思い出になります。

楽しい作業の中で恵方巻の由来について知ることができれば、子供も興味を持ちやすいです。

節分の日には豆まきだけではなく、恵方巻づくりも一緒にすると楽しく恵方巻について知ることができます。


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まとめ

このように、恵方巻の起源や由来は諸説ありますが、日本の古くからの伝統であることには変わりありません。

家族で楽しい一日を過ごすことができる素敵な行事ですし、子供には楽しく理解してほしいですよね。

まずは大人が正しい恵方巻についての知識を知り、それをわかりやすく子供に伝えてあげましょう。

由来や起源を知ることで節分がより楽しくなることでしょう。

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