お風呂の掃除 タイルの目地のカビや黒ずみ除去方法と予防方法


壁や床がタイル地のお風呂なんて、とってもオシャレですよね。
白い目地のタイル張りは明るさと清潔感をかもし出してくれます。ところが白いはずの目地が黒ずんていたり、ぽつぽつ黒い点の模様になっていたりしませんか?
目地の黒い汚れはのほとんどがカビです。軽く水洗いして落ちなかったらカビと判断しましょう。
カビは「菌糸」と「胞子」の状態で生存しています。「菌糸」は中に根を生やし中から栄養分を吸う役目、「胞子」は仲間を増やす役目をしています。
カビをタンポポに見立てると、タンポポの綿毛が「胞子」、茎から根が「菌糸」というイメージです。
この「胞子」の部分をいくら除去しても「菌糸」の部分が除去されないと、またそのうちカビが生えてきてしまいます。
お風呂場のタイルの目地はモルタルや樹脂素材で出来ている為、「菌糸」がどんどん中に根を張っていくことが出来る上、お風呂場の湿度、温度ともにカビにとって生きていく上での環境が良く、目地に付着したシャンプーなどはカビの餌になっています。
目地の奥に生えたカビはどうやって除去したらいいのでしょう。
毎日のお風呂洗いや乾燥では除去しきれない奥のカビ、お掃除しちゃいましょう!

お風呂の掃除 タイルの目地のカビはどうしたらいいの?

タイルの目地に限らず素材を傷つけてしまうと、そこにカビは入り込んでしまいます。
たわしなどで擦って落とす事はご法度です。
タイル目地のカビはこすり落とし、洗うのではなく、死滅させるのです。
「菌糸」は50℃の温度に5分間さらされると死滅します。80℃の温度に30分さらされるとほとんどのカビが死滅します。
80℃で30分はさすがに素人では無理な環境です。
ご自宅のお風呂場の掃除で、シャワーから50℃の湯が出る場合はこの方法の除菌で「菌糸」はほとんど死滅しますよ。
手軽でおすすめです。

お風呂のタイルの目地の落ちにくい黒ずみ除去方法は?

黒ずんでしまったカビは「漂白」して落とすしかありません。
漂白成分があるものは「塩素系漂白剤」「次亜塩素酸ナトリウム」「重曹」「酸素系漂白剤」などがあります。
どれも手軽に手に入るもので、「塩素系漂白剤」はハイター、「次亜塩素酸ナトリウム」はカビキラーの主成分ですね。
これらの漂白効果は高く、使用後の黒ずみが落ちた感も高いのですが鼻にツンとくる刺激臭がたまらなくキツイですよね。
「重曹」は研磨の効果がある為、素材を傷つけてしまう恐れがありおすすめではありません。
おすすめは、刺激臭が少なく、漂白力のある「酸素系漂白剤」です。
「酸素系漂白剤」は衣類の漂白剤として使われていますね。
ペースト状にして使うので「粉末タイプ」を用意して下さいね。また、石灰を混ぜると効果的です。石灰は野菜などを作る際、酸性に傾きがちな土壌をアルカリ性に中和する為に使ったり、牛舎などで消毒として使ったり(靴底の汚れを牛舎から外に出さないように入り口付近に撒いておくんです)、運動会の白線などに使われていますね。
石灰には「消石灰」と「生石灰」の2種類があるのですが「生石灰」は水と反応して熱を出す効果があり、カビ掃除には適していますが火傷の恐れもあるので「消石灰」を使いましょう。
また、思い出して下さい。運動会などのお手伝いで白線を引くとき、「吸い込むなよ!」と注意されませんでしたか?空中に舞いやすく、刺激物でもあるので取り扱いには注意して下さいね。マスク、ゴーグル、手袋をお忘れなく。
消石灰10g、酸素系漂白剤を40gの割合で入れ、そこに50~60℃のお湯を30ml入れてペーストを作ります。お湯の量は目分量で構いません。ペーストを作って下さい。
ぺたーっとした感じになったら出来上がりです。それをスプーンなどですくってタイル目地にペタペタを張り付けていきます。
時間が経つと効果が薄れてくるので素早く!です。
水分がなくなるとポロポロはがれてきてしまうので、上からサランラップなどで覆うといいですね。
2時間後、スポンジなどで軽く拭いながら落とし、洗い流して、から拭きして終了です。

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お風呂のタイルのカビや黒ずみの予防方法

タイルのカビや黒ずみを作らないようにする為にはカビの餌となるシャンプーなどの有機物を除去する事と、乾燥です。
お酢が予防にいい場合もありますが、お酢がかえって栄養になってしまう場合がありますので注意したいですね。
一番の予防はカビの排除です。
カビや黒ずみを見つけたら徹底的に排除するようにして下さい。
そしてお風呂上りにシャワーで一通り石鹸カスを洗い流し、50℃のシャワーが出る場合はシャワーを全体に吹きかけましょう。
そして、最近のシステムバスなら24時間、換気扇をつけておき、お風呂場の換気を良くするのもメーカーがおすすめしている場合もありますね。

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まとめ

タイルの目地の奥に「菌糸」潜んでいると考えると、カビの根の深さに驚かされますよね。目に見えないところに潜んでいるカビがあるという事です。
しかしカビも生き物ですから環境が悪ければ生きていけないんです。
人間も水、栄養があるから元気に動けるんですよね。
この水、栄養を排除し、高温である、低温であるという状況を作るとカビは生きられません。毎日のお風呂掃除は入る前ではなく「入った後」!
高温な状態からさらに高温な状態にさらし、から拭きして水気を取り、換気扇を回したり窓を開けたりして湿気を逃がすようにして下さい。
カビの発生が少なくなっていきますよ。

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