ロタウイルスの予防接種  授乳はどうする?ワクチンの飲ませ方は?吐いてしまった場合は?

ロタウイルスの予防接種は口から飲む経口接種ワクチンです。

ロタウイルスの予防接種は受けられる時期が決まっています。

ロタリックスの場合には生後24週まで、ロタテックは生後32週までに接種を終了する必要があります。

しかし、このころの乳幼児は授乳中であり、飲んでも吐いてしまったりと経口接種は難しいですよね。

今回はロタウイルスの予防接種のときの授乳やワクチンの飲ませ方、吐いてしまった場合についてご紹介します。

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ロタウイルスの予防接種 授乳はどうしたらいい?

ロタウイルスの予防接種は、皮下注射ではなく経口投与です。

ロタウイルスの予防接種にはロタリックスとロタテックの2種類があります。

どちらの添付文書にも投与前後の授乳の制限はないと記載されています。

しかし、授乳後はゲップがでたり吐いてしまったりということが起こりやすいですよね。

そのため、予防接種の投与1時間前までに授乳は済ませておいた方がよいでしょう。

そして予防接種の投与後も、嘔吐防止のために1時間ほど授乳はしないほうがいいです。

ですが、1時間とは長めに見積もった時間です。

一度胃に入ると、直後に吐き出さない限りは10分程度で体内に多少は吸収されます。

投与して帰宅した頃にはワクチンは吸収されていると考えてよいでしょう。

ロタウイルスの予防接種 ワクチンの飲ませ方は?

ロタウイルスのワクチンは甘いシロップになっています。

他のワクチンとの同時投与が可能なため、注射のワクチンと一緒に行うことが多いです。

注射の後にロタウイルスのワクチンを投与しようとしても、注射の痛みで泣いていて飲めません。

そのため、注射の前にロタウイルスのワクチンを飲ませる病院が多いです。

ワクチンは看護師が飲ませる場合がほとんどです。

ワクチンは短いチューブのような形をしていて、絞り出すようにして数回に分けて飲ませます。

経口接種のワクチンは、途中で泣いたり、うまく飲めなかったりすることを想定して作られています。

そのため、チューブに入っている全量を飲み込まないと効果が出ないということはありません。

接種は種類によって2回から3回ありますし、全量飲み込めなくても心配はいりません。


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ロタウイルスの予防接種後にすぐに吐いてしまったら?

授乳を済ませてから来たのに飲んだワクチンを吐いてしまった場合にはどうしたらよいのでしょうか。

ロタウイルスのワクチンは種類によって吐いてしまったときの対処法が異なります。

・ロタリックスの場合

ロタリックスは最も流行しやすいロタウイルスの型に大きな効果を示すワクチンですが、他の型のロタウイルスにも十分な効果があります。

ロタリックスは2回の投与が必要です。

胃腸での増殖が早いため、幼稚園や保育園に通う兄弟がいる場合など、早めに免疫を付けたい場合に選択されることが多いです。

ロタリックスは1回の接種量が1.5mlで、ロタテックよりも少ないです。

生後24週までに投与を終了する必要があります。

前述したように、ワクチンを投与してから10分ほど経過してから吐いても問題はありません。

しかし、ワクチンを接種した直後に吐き出した場合には対処が必要です。

直後とは、医師や看護師がまだ近くにいるときを指します。

吐き出した量が少量ならば問題ありませんが、飲ませた量のほとんどを吐き出してしまった場合には再投与ができます。

どれくらいの量を吐いたのか医師や看護師に伝え、再投与が必要なのか指示を仰いでください。

医師が再投与は必要ないと判断した場合には問題ありません。

再投与が必要となった場合の料金は、地域によっては助成される場合もありますが、ほとんどの場合は自己負担となります。

事前に住んでいる地域の保健所や役所で確認しておくと安心です。

・ロタテックの場合

ロタテックは流行して重症化しやすい5種類のロタウイルスに対して効果を強く発揮するワクチンです。

ロタテックは生後32週までに投与を完了すればよいので、スケジュール的にはロタリックスよりも余裕があります。

しかし、ロタテックはロタリックスよりも胃腸での増殖が緩やかなので、幼稚園や保育所に通う兄弟がいる場合にはあまり選択されません。

ロタテックはロタリックスよりも新しく、大差はありませんが効果が少し強いとされています。

ロタテックの場合はロタリックスよりも1回多い、3回の投与が必要です。

ロタテックは1回の摂取量が2.0mlとロタリックスより少し多めです。

その理由は、吐いてしまっても再投与は不可とされているからです。

ですが、直後にほぼ全量吐かないかぎりは、少しでも胃に入っていると判断されます。

一口でも飲み込めれば問題ないとする医師が多いようです。

経口投与のワクチンは吐くことを想定して量や回数を設定しているので、毎回少量でも飲み込めていれば問題はありません。


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まとめ

このように、ロタウイルスのワクチンは少しでも飲み込めていれば大丈夫です。

ですが、できるだけ吐いたりゲップをしたりしないように、医師から説明された時間は授乳を控えるようにした方がよいでしょう。

経口投与の予防接種を吐き出してしまう子は決して珍しくはありません。

そのような対応に慣れている看護師や医師の指示に従って落ち着いて行動しましょう。

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