ロタウイルスの予防接種には種類がある?どっちがいいの?スケジュールは?

ロタウイルスの予防接種には、感染時に症状が重症化しにくくなる効果があります。

生後6か月までの接種が推奨されるロタウイルスの予防接種は1種類ではありません。

今回はロタウイルスの予防接種の選択や接種スケジュールについてご紹介します。

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ロタウイルスの予防接種には種類があるって本当?

ロタウイルスの予防接種はポリオの生ワクチンと同様、口から飲むタイプの経口接種の生ワクチンです。

ロタウイルスの予防接種は2種類あり、種類によって特徴があります。

・ロタリックス(グラクソスミスクライン)

ロタリックスは、ヒトの1種類のロタウイルスを弱毒にした生ワクチンです。

効能・効果はロタウイルスによる胃腸炎の予防で、他のウイルスに対しては効果はありません。

ロタリックスは2回の接種が必要になります。

量は1回に1.5mlで、重症のロタウイルスによる下痢に対して71.7~92.4%の効果を発揮します

ロタリックスの特徴はヒトの腸管での増殖効果が高いため、少ない回数で免疫が付くことです。

値段は2回総額で24000円から28000円です。

地域によっては助成金がでる自治体もあります。

・ロタテック

ロタテックはウシの5種類のロタウイルスでヒトには弱毒になっている生ワクチンです。

効果・効能はロタリックスと同様、ロタウイルスによる胃腸炎の予防で、他のウイルスに対する効果はありません。

ロタテックは3回の接種が必要になります。

量は1回2mlで重症のロタウイルスによる下痢に対する効果は88.3~100%です。

ロタテックはヒトの腸管での増殖効果は緩やかなので3回接種が必要になりますが、効果は高いことが特徴です。

値段は3回総額で24000~30000円とロタリックスと大差はありませんがロタリックスよりも安い病院が多いです。

ロタリックスと同じく、自治体からの助成金が出る場合があります。

ロタウイルスの予防接種はどっちがいいの?

2種類のロタウイルスワクチンにはそれぞれ特徴がありましたが、どちらを選べばよいのでしょうか。

病院までの距離や通院回数、効果などの面から優先するものを考慮して決める必要があります。

・ロタリックスが推奨される場合

ロタリックスは通院回数が2回でいいので、病院まで通うのが大変な場合などに選択されることが多いです。

ロタリックスは数あるロタウイルスの種類の中でも最も流行しやすい型のウイルスを弱毒化したものです。

しかし、他の型のロタウイルスに対しても効果がありますので、効果はロタテックと大差はありません。

デメリットとしてはロタテックと比べると少し値段が高いところです。

また、腸管での増殖が速いので、幼稚園に通う兄弟がいるなど、できるだけ早く効果を出したい場合に推奨されます。

・ロタテックが推奨される場合

ロタテックは回数は3回ですが、ロタリックスと比べると効果はやや高いです。

ロタリックスが生後24週までに接種を終えなければならないのに対してロタテックは生後32週までに終了すればよいとされています。

接種期間に余裕を持ちたい場合にはロタテックが推奨されます。

また、ロタテックはロタリックスよりも費用が安く済むことが多いです。

・注意点

接種を受ける病院によってはその病院が推奨するどちらか片方しか取り扱っていない場合もあります。

事前に扱っている種類を確認しておくと安心です。


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ロタウイルスの予防接種 スケジュールは?

乳幼児は予防接種の数が多く、決められた時期までの接種が必要とされるためスケジュールをしっかりと組むことが大切です。

・ロタリックスの場合

ロタリックスの場合は接種は2回となります。

生後14週6日までに初回接種を終え、その後4週間以上の期間をあけて2回目を接種します。

2回目は生後24週までに接種を完了している必要があります。

・ロタテックの場合

ロタテックは3回の接種が必要です。

生後14週6日までに初回接種を終え、その後4週間以上の期間をあけて2回目、その後さらに4週間以上あけて3回目を接種します。

生後32週までに接種完了している必要があります。

・同時接種について

乳幼児は予防接種の数が多く、同時に摂取できるものは同時接種することが勧められます。

ロタウイルスの予防接種の場合には、生後2か月を迎えた日に1回目の接種をするこがすすめられています。

この時に一緒に接種する予防接種は、小児用肺炎球菌の1回目、B型肝炎の1回目です。

その後4週間あけた2回目の接種は生後3か月以降に行い、ヒブワクチンの2回目、小児用肺炎球菌の2回目、4種混合の1回目、B型肝炎の2回目と同時に行います。

ロタテックの場合、2回目から4週間後の3回目接種の時にさらに同時接種があります。

3回目にはヒブワクチンの3回目、小児用肺炎球菌の3回目、4種混合の2回目を同時に接種します。

このように上手に予防接種スケジュールを立てることで赤ちゃんへの負担も軽くなり、病院にも最低限通えばすむのでお勧めです。


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まとめ

このように、ロタウイルスの予防接種は接種時期がすぎないように上手にスケジュール管理すること、無理なく通えるスケジュールと効果を考慮して決めることが必要です。

自分で決められない場合には医師に相談してみましょう。

ロタウイルスは重症化すると命に係わるほどの危険な状態を引き起こしてしまいます。

予防接種の重要性を理解し、しっかりと接種するようにしましょう。

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