光線療法中の赤ちゃんにお母さんができること3つ

医師から、「あなたの赤ちゃんが新生児黄疸になってしまったので光線療法をします」といわれたら、驚きと不安が出てくることでしょう。
それほど心配な病気ではないといわれても、心配になってしまいますよね。
生まれたばかりのわが子に治療が必要なんて、何か重大な病気が見つかったんじゃないかと思われるかもしれません。
音夢は今までたくさんの光線療法をする赤ちゃんを見てきていますが、心配のあまり涙するお母さんもよくいらっしゃいます。
赤ちゃんが光線療法になってしまったら、お母さんやお父さんは赤ちゃんにどんな風に接したらいいのでしょう?
助産師として、こんな風に過ごして欲しいなということを書いてみたいと思います。

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光線療法中でもできるだけ赤ちゃんとスキンシップを取ろう

光線療法を行う上での問題点として、生後間もない赤ちゃんがお母さんと数日間一緒に過ごすことができなくなってしまうことがあげられます。
光線療法を行っている間は基本的には赤ちゃんは新生児室で光線に当たっているので、自由に抱っこしたりスキンシップを取ることが難しくなります。
これは、お母さんにとっても赤ちゃんにとってもとてもストレスとなります。
実際、光線療法が始まった赤ちゃんは、今までは自分が求めれば満足するまで抱っこしてもらえていたのに、それがなくなってしまうため頻繁に泣きます。
また、そういった時の赤ちゃんはいくらたくさん飲ませても、満足せずにぐずり続けます。
そして、抱っこをしてあげるとおとなしくなるのです。
やはりスキンシップが不足すると赤ちゃんも情緒が不安定になったり、ストレス反応がでるんだなと感じます(´;ω;`)
そのため、赤ちゃんが光線療法をしている間も授乳のタイミングなどで、できるだけ赤ちゃんとスキンシップを取ったり、話しかけたりしてあげてください。
お母さんお父さんがリラックスして抱っこをしてあげると、赤ちゃんもリラックスして過ごすことができます。
もしも、光線療法中でも赤ちゃんへの面会が可能な施設なら、面会して赤ちゃんの肌に触れてあげたり、声をかけてあげてください。
ただ、光線療法の光は私たち大人にとっても目への刺激が強いため、光を長い間直視しないようにしましょう。
カバーがかかっていれば大丈夫ですが、直接光を見ていると目が痛くなってきます。
(青い光をずっと見ているとその後しばらく視界がピンク色に染まったりします・・・)
ちなみに、私たちが光線療法中に赤ちゃんにケアをするときのためのサングラスなんてのも、準備されている施設もあります(笑)
また、ビリブランケットがある施設なら、ぜひビリブランケットで治療をしながら同室を続けましょう。
お母さんと一緒に過ごしながら治療ができるなら、それに越したことはありません。

赤ちゃんには母乳をたっぷり飲ませよう

新生児黄疸はビリルビンをどんどん体外に排泄したほうが、早く良くなります。
また、光線にあたっていると体温が上昇して汗をたくさんかきますので、いつもよりものども渇きます。
そのため、いつもよりも積極的に母乳や搾乳、それでも足りないようならミルクを飲ませましょう。
母乳を飲んでいる場合、黄疸が強く出たり長く続くこともあり、母乳性黄疸と呼びます。
母乳を飲むと黄疸が強くなるなら、飲ませないほうが良いのかということを聞かれますが、決してそんなことはありません。
母乳性黄疸は、生理的なもので、「核黄疸」に発展することはありません。
そのため、新生児が飲む母乳量が十分であり、発育に問題がなければ、治療の必要はないとされています。
母乳はミルクよりも遥かに高い栄養価を持っており、赤ちゃんの成長にはこれ以上ない栄養源です。
また、生後数日間は母乳育児が起動に乗るためにも非常に重要な時期です。
この時期に母乳を控えてしまうとその後の母乳育児がうまくいかなくなったり、母乳分泌が低下してしまうなどの影響を及ぼしてしまいます。
そのため、母乳性黄疸を恐れて授乳をやめるのはおすすめしません。
メリット以上にデメリットが大きくなってしまします。
新生児黄疸で治療をするときにも、医師からの指示がないかぎりは、母乳は続けましょう。


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可能なら赤ちゃんに付き添いしよう

もしも可能なら、お母さんの退院後も赤ちゃんへの付き添いをしましょう。
光線療法になると、しばしば赤ちゃんの退院が延期となってしまい、お母さんだけが先に退院することとなります。
しかし、光線療法中も赤ちゃんへの授乳は続けることができますし、光線療法が終わって1日様子を見ている状態の赤ちゃんは同室をすることも可能です。
先ほども言ったとおり、光線療法をしている赤ちゃんはお母さんお父さんとあまりスキンシップができずにストレスを抱えている状態ですので、治療が終わったあとは赤ちゃんと十分にスキンシップをとってあげて欲しいと思っています。
そのため、施設の都合とお母さんの都合が大丈夫であれば、赤ちゃんが退院するまでお母さんが施設に残って一緒に過ごしてもらいたいと思います。
また、母乳育児を続けるためにも、頻繁に、赤ちゃんが欲しがるだけ授乳をすることが大切な時期です。
そのためにはやはり、赤ちゃんと一緒に過ごすことが重要になってきます。
上にお子さんがいる場合などは難しいかもしれませんが、ぜひ家族と調整をとってもらえたら嬉しいです。

まとめ

いかがでしたか?
赤ちゃんが少しでもストレスが少なく治療を受けられるように、私たちもお手伝いしたいと思っています。
何か気になることがあったらいつでも施設のスタッフに相談してくださいね(*´▽`*)

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